なぜ、評価者研修が必要なのか | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2021.05.27

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なぜ、評価者研修が必要なのか

株式会社ブレインマークス

 

 

 

今回のテーマは「なぜ、評価者研修が必要なのか」についてです。弊社でも、人事評価制度を導入されているお客様から、評価者研修をしてほしいというご依頼を多く頂いています。

評価者研修をやる際に、実際にやるべきことや押さえるべきポイントについてお話していきます。

■評価者に必要な3つのポイント

人事評価があってこそ、評価するという仕事がマネージャーの仕事になります。今現在、人事評価がない場合、多少の見極めはあっても、リーダーやマネージャーが評価するということはほとんどありません。

また、弊社のクライアントが人事評価制度を導入する際、キャリアアップ制度やキャリアデザイン制度、人材ロードマップなどと言い、“評価”という言葉をあえて使わないようにしています。

なぜかと言うと、社員の皆さんが特にその自分が評価されるって事に対する恐怖や、今までの会社でやってきたいい加減な評価制度から、評価に対して嫌な思いをもっていたりすることもあるからです。

基本的に、社員を評価するというプロセス自体、評価をする側もされる側も非常に重要なことだと考えています。その中で、特に評価者がきちんと持ってなければならないポイントが3つあります。

1つめは、チームのメンバーが立てた目標に対して、社員の成長に役立つのか、適切な目標を立てているのか見極める目です。

2つめは、しっかりと目標達成に向かっていくためのミーティングを行なえるかどうかという力です。チームメンバーは、立てた目標を達成するまでに一人で達成できずにモヤモヤしている時が必ず出てきます。その時に、モヤモヤを解消してあげることも評価者の仕事になります。

3つめは、客観的で公平な評価をやれる技術があるかどうかです。

評価者研修で行なうべきことは、大きくこの3つにわけられます。チームリーダーがこの3つの基礎をしっかり学ぶことで、評価制度を運用しながら、人を評価するということの責任を全うし、更に自分の成長を同時に実現するということが出来ていきます。この3つについて、詳しく説明していきます。

■人事評価制度を最大限に活用するためのあるべき姿

まず、1つめのコツである適切な目標の見極め方です。弊社の場合は、目標を立てる時にストレッチ目標であることを重要視しています。ストレッチ目標というのは、少し背伸びして届くぐらいの目標のことです。

今現在の自分で100%やっていけば、達成するような目標では成長していきません。あくまで、今現在の達成率が70%、80%であり、達成するために頑張らなければならないような目標であることで、成長することができます。

また、目標は、賞与にもつながってくるため、会社のビジョンや会社の年間目標に紐付いている目標なのかを確認するようにしましょう。目標を立てた時にきちんと測定可能な数値に落とし込んでいけるか、目標がこの会社の理念やビジョンの目標に紐づいてるか、見極める力も必要になります。

2つめは、しっかりと目標達成に向かっていくためのミーティングを行なえるかどうかです。弊社の場合、1ヶ月に1度、チームリーダーとチームメンバーでの面談を行なっています。

会社の機能として一番大事なことは、チームメンバーが曇りない心で目標達成に向かっていける環境づくりです。チームメンバーが自分の立てた目標を達成してくれることが、会社にとっても貢献度が高く、リーダーにとっても良いボーナスにつながります。チームリーダーとチームメンバーでの面談は、目標達成に一心不乱に向かっていける精神状態や身体の状況になるように整えてあげることが最大の目的と言えます。

3つめが、客観的で公平な評価をやれる技術があるかどうかについてです。人事評価制度はいろんな会社にありますが、社員が不満をもっていることが多いです。日頃からの信頼関係があってこそ評価っていうものに対して、お互い納得感が出てきます。

しかし、信頼関係があるからといって、頑張っているから甘く見ておく、というような情状酌量が発生した瞬間に人事評価制度は崩壊します。数字でわかりやすい目標立てられる部署あれば、総務部門や人事部など、数字にしにくい部署もあります。ですから、評価のポイントや達成基準が明確にコミットメントできているかどうかに焦点を置くことが大切です。

客観的で公平な評価をするために、日常的なコミュニケーションが必要であると分かれば、評価が会社にとって意味のあるものになり、評価者自体に存在価値が生まれていきます。この、3つのポイントを理解した評価者が会社に居れば、人事評価制度を活用することができるのです。

■今日の結論

中小企業は、リーダー研修や評価者研修に対して、まだまだ手薄な会社が多いです。人事評価制度という、ひとつのシステムを使いながら、社員から愛される中間管理職、社員から愛されるリーダーをつくっていくことも、私たち経営者の仕事であると理解しておきましょう。そうすると、評価者研修にも意味と価値が生まれて、会社が成長する、従業員が成長する、実行力が高まるという効果が出てきます。

評価者の皆さんに3つのポイントを抑えて頂き、正しい知識を持った会社のリーダーを育てていきましょう。

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