コンサルティング
前回に引き続き、経営者の健康意識に焦点を当て、今回は社長自身のリスクマネジメントについて探ってみましょう。健康な社長が企業の成長に大きく寄与することは言うまでもありませんが、その背後にはどのような考え方や実践があるのでしょうか。
現在、ブレインマークスは着実に成長しており、私自身が健康であることが、今後の更なる発展につながると確信しています。そう認識する一方で、50歳を過ぎると体の衰えを感じなくても、怖さを実感するようになりました。そのため、定期的な健康診断はもちろん、積極的に運動や体の鍛錬にも取り組んでいます。
最近では、ハードワークを続けながらも、ここ1〜2年は少し考え方を見直すようになりました。今も会社で最も働いているため、労働量をできるだけ減らす検討を進めています。コンサルティングの担当件数や講演も見直し、仕事とプライベートのバランスを取ろうとしています。
もしも社長に何かあった場合、事前のリスクマネジメントが非常に重要です。社長に何かあると、企業全体にとってのリスクは膨大です。事前に備えることは難しいかもしれませんが、できる範囲で対策を講じることが求められています。
リスクマネジメントに加え、酒や煙草を控えて運動にも気を使うといった体の健康、
さらには気持ちの健康も大切にしましょう。
例えば、私は毎日、1日を終えるとき「今日よかったこと」を必ず思い返すことを習慣にしています。良かったことや嬉しかったことを思い出し、自分の頭をポジティブにリセットして1日を終えています。
人間は徐々に深みにはまり込んでいくものです。思い通りにいかないことが続くと、ネガティブな感情が増し、口から出る言葉も悪くなります。しかし、日々全てが悪いことばかりというわけではありません。人は悪いことに注意を向けがちですが、あえて良いことに目を向けることが大事です。そうすることで、良いことが引き寄せられやすくなります。
健康経営優良法人であるブレインマークスでは、健康診断を飛ばすなんてあり得ません。それは、健康な体があってこそ、仕事においても優れた成果を出せると信じているからです。
経営者自らが健康意識を高め、従業員の健康管理にも積極的に関与することが重要です。経営者のリーダーシップのもと、組織全体で健康を大切にする意識を共有することで、企業は健全に維持されるのです。
第3回では、経営者の健康視点から見るリスクマネジメントのポイントに迫りました。企業全体に及ぼす影響や健康意識の共有の重要性を考えることで、より良い未来を築く手がかりが見つかることでしょう。
(安東邦彦)