なぜ経営者にはコーチ/カウンセラーが必要なのか(第3回) 〜優れた経営者は「聞いてもらい上手」 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2023.06.09

コンサルティング

なぜ経営者にはコーチ/カウンセラーが必要なのか(第3回) 〜優れた経営者は「聞いてもらい上手」

安東 邦彦

自分自身が気づいていない視点を見つけるには?

前回のブログで、私自身も「良いカウンセラーと出会いたい」と書きました。

会社を経営していると、しんどいこともたくさん起こります。時には自分のフラストレーションをコントロールできなくなり、ついイライラしてしまうこともあります。

私の場合は、人が絶対的な商品であるコンサルティング業という事情もあります。

お客さまからたくさんのお問い合わせをいただいても、人が育っていかなければ新しい受注に対応しきれません。結果として、思うように売上が伸びなかったり、利益率を確保できなかったりするかもしれません。

つまり私は、社員の成長が追いついていないと感じる現状に、イライラしてしまっているのかもしれないのです。

でも考えてみれば、人がすべて自分の思い通りに成長するはずがありません。そもそも、人の成長に依存しなければ伸ばせないビジネスになっていることが問題だとも言えます。

そうやって自分自身の思考を切り替え、「どうすれば人の成長に依存しない伸ばし方ができるのか」を考えると、これまでにないアイデアが次々と浮かぶようになりました。

これは私自身が逡巡した結果としてたどり着いた「切り替え」ですが、自分1人では客観的に考えられないという社長も多いでしょう。私も多くの場合はそうです。

だからこそ、自分が気づいていない視点へと導いてくれるコーチやカウンセラーを見つけるべきではないかと思っています。

経営者は「苦しいのが当たり前」だからこそ

経営者の中には、利害関係なしに安心して自分の本音を話せる相手がいる人もいるでしょう。

それは夢や志を語り合える経営者仲間かもしれませんし、夜のお店のママさんかもしれません。自分の思いを吐き出すことで客観的な視点を持てるようになる。そんな経験は誰しもあると思います。

その「相手」がプロのコーチ/カウンセラーであれば、より効果的に自分を客観視できるのかもしれません。

経営者とは、苦しいものです。

甲子園を本気で目指す高校球児のように、大きな目標を成し遂げようと思えば苦しいのは当たり前。苦しんでも成し遂げたい夢なのか、お金を稼ぐこと以上にその夢に本気になれるのか。それを自らに問い続けなければなりません。

そして、会社の規模が拡大していけばいくほど経営者への負荷は高まります。そのときに自分をケアするための仕組みとして、コーチやカウンセラーを付けておくべきなのではないでしょうか。

「すごい経営者」の共通項

これまで出会ってきた経営者の中で、私が心から「すごいな」と思った人たちは、共通して自分をメンテナンスすることの大切さを知っていました。

ストレスが溜まってきたら旅に出る、サウナへ行く、毎朝歩くなどの習慣をもっているのです。

そして、もう一つ共通しているのが、人に話を聞いてもらうのが上手だということ。聞き上手ならぬ「聞いてもらい上手」です。誰かに話を聞いてもらい、自分を客観視することの大切さを熟知しているのでしょう。

私自身、そうやって経営者の思いを受け止めることを自らのミッションとしています。

経営者として、そして企業としての成長を妨げている無意識の思い込みや、気づかないうちに曲がってしまった信念を見直し、解放していく。そのうえで経営のノウハウを伝えていく。

そんな存在であり続けたいと思っています。

(安東邦彦)

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