中小企業にこそ「女性活躍」が必要(第3回) 〜脱・イエスマンだらけの会社 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2023.05.05

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中小企業にこそ「女性活躍」が必要(第3回) 〜脱・イエスマンだらけの会社

安東 邦彦

社員が個性を発揮し、互いに尊重し合いながら働ける風土へ

前回のブログでは、経営者の意識の持ちよう一つで会社が大きく変わっていくことを書きました。

ブレインマークスでも同様です。コロナ禍でがむしゃらに働いていた私を見て、いつの間にか社員の残業時間が増加してしまっていました。

また、私自身は超ブラックな環境で社会人キャリアをスタートさせ、「人の3倍働く」ことを意識してきたこともあって、今でもつい努力・根性型の台詞を口にしてしまいそうになります。そんな自分を自覚し、意識して発言するように心がけています。

女性が活躍できる職場をつくるためには、こうした経営者の心構えが欠かせません。

加えて重要なのは、一人ひとりの社員が個性を発揮し、互いに尊重し合いながら働ける風土をつくることです。

そうして真の多様性を確保できれば、中小企業は社長の力量だけに頼らない、新たな成長のステップへと踏み出すことができるのです。

「お酌」は断固拒否。年賀状もいらない

ブレインマークスでも、上下関係や役職に関わらず、互いの個性を尊重してフラットに議論できる組織を理想としています。

そのためにやっているのは、身近な慣習から見直していくこと。

ブレインマークスでは飲み会自体がほとんどありませんが、たまに社員と飲む機会があっても、絶対にお酌はさせません(断固として拒否します)。私も社員に注ぎません。

「季節モノ」の慣習についても重視していません。年賀状は社員間でも私に対しても出す必要はないと言っていますし、もちろんお歳暮もお中元もいりません。

そして社内のコミュニケーションでは、私へのおべんちゃらは一切求めません。社長はただの役割に過ぎないので、役職で私を見る必要などないのです。私に気を遣う暇があるなら、仕事の技を盗むことに時間を使ってほしいと思っています。

こうやって価値観を示し、行動に移していくことで、自然と相手の個性を尊重できるフラットな組織となっていきました。

イエスマンばかりの会社でいいのか?

中小企業は概ね、相手の顔が狭い距離の中で見える組織です。この環境で女性が活躍することによって、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ケースバイケースではありますが、男性ばかりの会社だと「群れ社会」になり、リーダーにおべんちゃらを使い出す人が増えてしまうかもしれませんね。

社長によっては、自分の言うことを聞くイエスマンばかりにしたほうが手っ取り早いと考えるかもしれません。経営手法としては一理あるかもしれませんが、しかしこれは時代に逆行した考え方だと言わざるを得ません。

対して女性が活躍する会社を見ていると、社長のイエスマン集団ではないことがほとんどです。

群れ社会の理屈などには従わず、自分なりの意見を持って組織に多様性をもたらしてくれる。それが女性活躍のメリットであり、成功している中小企業でもれなく女性が活躍していることの理由なのかもしれないと感じます。

あなたは今後、イエスマンばかりの会社をつくりたいですか? それとも、多様な意見を出し合って変化に対応できる会社をつくりたいですか?

答えは自ずと出てくるのではないでしょうか。

(安東邦彦)

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