徹底解説!「オンライン採用」の3ステップ(第2回) 〜経験不足でもZoom面接がうまく進む理由 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2020.12.17

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徹底解説!「オンライン採用」の3ステップ(第2回) 〜経験不足でもZoom面接がうまく進む理由

安東 邦彦

「プレゼン上手」と「質問上手」を見極める

前回のブログでは、オンライン採用における入り口として「オンライン説明会」で自社の魅力を伝えるプロセスについてお伝えしました。

知名度がほぼゼロの中小企業の場合は、まず候補者(応募者)に自社のことを知ってもらう必要があります。ブレインマークスの場合は説明会内容を動画コンテンツ化して、最初の段階で私たちの強みや思いが伝わるようにしています。

その上で候補者には、次のステップである「Zoom面接」へと進んでいただきます。

説明会の段階では、プレゼンテーションを得意とするメンバー(あるいは経営者自身)をアサインして担当してもらうべきでしょう。

一方で面接の段階では、相手の情報をうまく聞き出すために「質問上手なメンバー」をアサインする必要があります。プレゼン上手な人と質問上手な人、自社のメンバーの中から異なる強みを持つ人を見出だせているかが鍵となるのです。

とはいえ、中小企業においては「面接の経験なんてほとんどない」というメンバーが多いのも現実ではないでしょうか。

専任の面接官はおろか、人事担当もいないというケースも少なくないでしょう。

限られた体制でオンライン採用を進めていくためには何が必要なのか。ブレインマークスの取り組みをご紹介したいと思います。

「2人1組」の面接体制が基本

ブレインマークスにも専任の面接官はいません。メンバー全員が採用面接を数多く経験しているわけでもありません。

そのため私たちは、「2人1組で面接に臨む」ことを基本体制としています。

1人で候補者と向き合い、質問と会話を繰り返しながら相手を見極めていくのはとても難しいことだと思っています。

質問上手なメンバーが、一生懸命に候補者の目を見ながら話し、話を聞く。そこに同席するメンバーが冷静に候補者を見ながら、自社の基準に則ってジャッジしていく。

この体制はZoomによるオンライン面接でも機能しています。1人で候補者と向き合っているとどうしても自身の感情が優先し、相手を冷静に見られなくなっていくからです。

このときのジャッジの基準とは、ブレインマークスが大切にしている行動規範。

「自分のことよりも相手のことを考えられる人」

「チームワークを重視できる人」

「時間ではなく成果で働きたいと考える人」

など、いくつかのポイントに沿って1人が深堀りした質問を繰り返しながら、もう1人が冷静に見極めていきます。

私たちは「面接されている側」でもある

また、こうした基本体制に加えて、ブレインマークスでは、面接に臨む心構えも明確に共有しています。

それは、

「私たちは面接している側であると同時に、面接されている側でもある」

ということ。

面接官という立場になると、とかく「人を選別する」という意識にとらわれがちですが、面接の場では候補者も「企業を見極めようとしている」のだということを忘れてはいけません。

コロナの影響で一時的に有効求人倍率が下がっているとはいえ、少子化の避けられない流れが続く以上、今後も日本では売り手市場の採用トレンドが基本となるでしょう。

中小企業の場合はなおのこと、「厳しく選別される側」であることを意識しなければならないと思うのです。

ブレインマークスでは、採用プロセスにおけるやり取りでは「できる限りクイックレスポンス」を心がけています。

クイックレスポンスも会社の姿勢を表す行動の一つ。早く対応すれば、候補者はもちろん、紹介会社さんが絡んでいる場合にはその担当者にとってもプラスとなるでしょう。採用成功のためには、パートナーである紹介会社さんとの関係構築も重要です。

こうした一つひとつの行動は、採用の入り口で伝えた会社説明の「リアルさ」にもつながっていくのではないでしょうか。

口先だけの会社ではない。そのことを、候補者へは行動で示していく必要があります。

 

(安東邦彦)

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