新卒採用の懸念を乗り越える「ヒント」は自社の中にある! | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2020.01.28

コンサルティング

新卒採用の懸念を乗り越える「ヒント」は自社の中にある!

安東 邦彦

 

エントリーした学生が「ブレインマークスで働きたい」と話す理由

前回まで、中小企業が新卒採用に抱く懸念点と、その乗り越え方について考えてきました。

若手を迎え入れるための手法として定着している新卒採用。
しかしその市場では、学生の多くが大手企業を志望し、
知名度のない中小企業にはなかなか目を向けてくれません。

そんな現実を前にして「うちが新卒市場で勝てるのだろうか」という
懸念を抱く企業が多いことは当然だと思います。

自社には大手企業に負けない強みがあると信じていても、
それをなかなか伝えられないもどかしさもあるでしょう。

メンバー2名の時代から毎年新卒採用を続けてきたブレインマークスの場合は、
こうした現実を踏まえた上で、採用活動を工夫しています。

結果的にブレインマークスへエントリーしてくれた学生からは、
応募後に高い評価を得られるようになりました。

ある人材紹介会社の担当者からは
「エントリーした方がみんなブレインマークスで働きたいと言うんです。
秘訣は何でしょうか?」と聞かれました。

今回は少しだけ、その理由を明かしたいと思います

社員全員が全力で取り組む採用プロセス

二次面接から先のステップへ進んでもらうには、
ブレインマークスの思いを伝えるだけでなく、
「この会社で働きたい」と思ってもらう必要があります。

そのため二次面接においては、
私だけでなく社員にも学生と面接してもらうようにしています。

自分と年代が近い社員は、学生から見て「身近な立場」の存在です。
同じように新卒で入社した先輩に聞きたいこともあるでしょう。

身近な立場の相手には安心して
「残業は?」「有給消化率は?」といった聞きにくい質問を投げかけることもできます。

こうした質問が出るのは当然でしょう。
ブラック企業が問題となる昨今、どうしても中小企業は疑惑の目で見られがちです。

そうした不安に対しては、社員が「言わされている」感じではなく、
素直に思っていることを答えられるかどうかが大切だと思います。
(本当にブラック企業の状態になってしまっていたら身も蓋もありませんが)

だから社員には「学生さんと雑談してきてね」とお願いしています。

そうして、社員にとって「仲間になるイメージがもてるかどうか」も考えてもらうのです。

最終段階まで残ってくれるのは、
100人のエントリーがあるとすれば3人くらいでしょうか。
最後の三次面接では、私から全力でオファーします。

冒頭で紹介した「エントリーした方がみんなブレインマークスで働きたいと言っている」
という状態になるのは、一連の採用プロセスに向けて、
私だけでなく社員全員が全力で取り組んでくれているからなのでしょう。

こうした評判が人材紹介会社に残ることは、
その後の副次的な作用にもつながっていきます。
多くの人が「入りたい」と言う会社には、
良い人材をどんどん紹介してくれるようになるからです。

これまでの経験を踏まえて、私は「中小企業だから採用力がない」とは考えません。
「中小企業には新卒採用は不可能だ」とも思いません。

懸念を乗り越えるヒントは、自社の中にあるのです。

(安東邦彦)

 

 

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