コンサルティング
■社内コミュニケーションの課題 〜経営者と社員は、正反対のことを考えている?
あなたの会社では、社内コミュニケーションに課題があると感じますか?
この問いかけには、実はちょっと深い背景があるのです。あるニュースサイトが行なった「社内コミュニケーションの状況・課題」のアンケート調査によると、経営者・役職クラスでは課題を「大いに感じる」「やや感じる」と答えた人が全体の21パーセントでした。
しかし同じ質問を一般社員にしてみると……なんと55パーセントもの人が「大いに感じる」「やや感じる」と回答したのです。
経営者は「うまく社内コミュニケーションが取れている」と考える人が多く、社員は「うちの会社の社内コミュニケーションには問題がある」と考える人が多い。どうやら両者の間には大きなギャップがありそうですね。
その背景には、ITツールの発達も影響しているのではないかと考えています。グループウェアなどの進化によって、経営者の考えを瞬時に、全社に共有することが容易にできるようになりました。
「情報共有できているから社内コミュニケーションに問題はないはず……」
そんな風にとらえている経営者も多いのではないでしょうか。
しかし、日頃の業務連絡はもちろんのこと、理念や経営方針といった重要事項を伝える際には、面と向かって経営者や上司の口から発せられる一言のほうが社員に響くこともあります。社員も、ITツールを通さずに直接会話をすることで、本心から悩みを打ち明けられるということもあるでしょう。
弊社では、社員面談のお手伝いもさせていただくのですが、実際に多くのギャップを目の当たりにします。そして、思いもよらない本音を聞くことも珍しくありません。
ITツールの便利さとは裏腹に、社員は思った以上に「言いたいことが言えないもどかしさ」を感じているかもしれません。
【ブレインマークスからのワンポイントアドバイス】
社内コミュニケーションが活発な会社では、ITツールをうまく活用しつつも、リアルな場面での会話を重視する傾向があります。ITツールでは、相手の表情や、気持ちの温度感は分かりづらいです。そのため、弊社では月に1度の面談をおススメしています。直接顔を見てコミュニケーションをとることで、わかることはたくさんあります。
経営者と社員のギャップを埋めていくことに課題を感じている方は、自社内のコミュニケーションのあり方について、一度見直してみてはいかがでしょうか?