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今回のテーマは「未経験でも活躍する人材の特徴」です。先日クライアントの方から、「これまでは経験者しか採用してこなかったのですが、これから未経験者の採用に踏みきる予定です。しかし、どのような人材を雇うべきか見当がつきません。安東さんの考えを教えてください」とご相談をいただきました。実はブレインマークスでは、未経験者しか雇っていません。相談者の方と真逆ですね。今回は、私たちが試行錯誤の末に見つけた「未経験でも活躍する人材の共通点」をお伝えしていきます。

■注目すべきは「素直さ」

私たちが、特に重要視しているのは「素直さ」です。なぜなら、素直さがある人とない人では、成長速度が全く違うからです。例えば同じ話をしても、「わかりました」と言って話を聞いていない人はたくさんいます。しかし素直な人は「わかりました」と言って、その要点をできるだけ自分に取り入れようと試み、さらに行動を変えようとします。

つまり素直さとは、見た目とか返事のことではなくて、「人から言われたことで、行動を変えられる力があるかどうか」を指します。

これは私自身の経験なのですが、どれだけ成果が上がる方法を伝えたとしても、「僕なりのやり方があります」だとか「僕はそれ、苦手なんですよ」という返事が返ってくることがありました。

前者はアドバイスを完全拒絶していて、成長が止まってしまうし、後者は「得意な人がいないからできる人に希少価値がある」「難しいからこそできたらすごい」という視点が抜けていて、どちらも素直とは言えないですよね。

一方で「僕はそういうことが苦手なのですが、頑張って人一倍練習してみます」という人もいます。こう言われたら、教える側も教えがいがありますよね。成長スピードが遅かったとしても、根気よく教えてあげようと思うものです。

素直な人、教えがいのある人とは、自分の中に今までになかった考えや経験を取り入れ、できるようになるプロセスを面白がり、変化を楽しんでいる人のこと。このような人は、結果として成長速度も加速していくのです。

■その人材に「素直さ」はあるか？

私自身、過去10年ほど未経験採用をしてきました。その中でどのように「素直さ」の有無を見極めてきたのか、2つの方法をご紹介します。

①その人が周囲の人にどのような感情を抱きながら過ごしてきたのかを知る

「今までその人が人生でいろいろ経験してきた中で、周りからのアドバイスをどのように受け入れてきたのか」「周りの人に対する感謝があるか」に注目してみましょう。感謝を忘れない素直さがある人は、成長しやすい傾向にあります。

②質疑応答の際の表情・返答を注意深く見る

その人が質問してきたことに対してこちらが回答したとき、「ああ、そうですか」とリアクションが薄いのか。自分なりに理解をして「ありがとうございます」と礼儀を尽くすのか。こういった部分にも「素直さ」は表れやすいものです。

私はいつも、こういった相手の反応を見ながら、変化のしやすさを見極めています。

■本日の結論

未経験採用にチャレンジする方は、まず上記の2つに注目して面接をしてみてはいかがでしょうか。「素直に受け入れる土壌があるか」を見極めていけば、入社してからどんどん成長してくれる人材を採用できるはずですよ。