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2022.04.14

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お金と時間を投資したのに成果が出ない社長へ

株式会社ブレインマークス

「組織を良くしようと、時間とお金を投資していろいろなことを勉強して自社に取り入れてきました。しかし、何も成果を感じることができません。次は何に手をつけたらいいのでしょうか」というご相談をいただきました。

なかなか成果が出ない徒労感ほど、経営者の歩みを止めるものはありません。私自身も、このように嘆いていた時期が多かったです。そんな時には、まず原点に立ち返ってみましょう。

■徹底的に自分自身と向き合う

ブレインマークスの経営塾では、初めに自分と徹底的に向き合ってもらう、ということを行なっています。「そもそもどんな人生を歩みたいのか?」「どんな人生を歩んだら納得感を得られるのか?」「なぜ会社を経営しているのか?」という原点を見つめ直すのです。

経営塾に参加した方からは「会社の理念と自分の人生が繋がった。ブレなくなった」という言葉をいただいたことがあります。私もマイケル・E・ガーバーさんにお会いした10年前に、同じ感覚を得ました。「自分が本当にやりたいこと」に気がついた時から、自分の中に一本の軸が通り会社経営が変わったのです。

お金と時間を投資したのに成果が出ないと思っている方は、まず自分自身と徹底的に向き合うところから始めてみてはいかがでしょうか。

■「仕組み」への投資が重要

自分自身と向き合った上で点検していただきたいのが、お金と時間をどこに投資してきたかです。

会社を良くするために、多くの経営者はまず自分自身に投資をします。自らの知識を向上させるための投資です。そして会社が良くなってきたあと、次に投資する対象が「社員」になる場合が多いのです。しかし、社員に投資をしても、会社に合わないなどの理由で退職してしまえば、投資した分は無駄になってしまいます。

社員に投資をすること自体、間違いではありません。ただ、その前にすべきなのは「仕組み」への投資だと私は考えます。「社員が会社に愛着をもって、長く勤めてもらうための仕組み」や「仕事にやりがいをもってもらうための仕組み」に投資をしたあとで、社員に対しての投資をします。

投資には、順番が大切です。時間投資、自分投資、仕組み投資を行なったあとに、社員への投資をしましょう。

■仕組み投資は辛抱が必要

仕組みとは「成果が上がる行動習慣を社内に根づかせていくこと」です。そのためには外部システムの投入を検討したり、行動習慣を根づかせるために根気よく仕組みを運用・改善したりしなければなりません。つまり、仕組みをつくったあとは、成果を出すために多大な時間や労力を投資する必要があるのです。それにもかかわらず、「スタッフの反応が良くないから」「思うように動いてくれないから」と言った理由ですぐに違うことをしてしまうと、成果を出すどころか従業員の信頼を得るのも難しくなるでしょう。

まず最低1年間はやり続ける。2年目はそれを任せる人を決めつつ、少しずつ離れていく。3年目は完全に離れ、その仕組みが回っているのかだけを常に点検する。「礎をつくって離れ、運営してくれる人に任せる」というわけです。もともと私は、そのようなことが苦手なタイプでした。しかし、仕組みへの投資の重要性と長期戦の覚悟をもったことで、投資の効果をはっきりと感じられるようになりました。

■本日のまとめ

仕組みの運用を妨げるのは経営者です。成果が出るまで、経営者が責任をもってやりきらなければ、仕組み本来の価値は実感できないでしょう。

成果が出ない間は苦しいこともありますが、辛抱強くやり続けることが大切です。自分と向きあい原点に立ち返りながら、一緒に歩みを進めていきましょう。

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