「オンライン」で変わる学び(第2回) 〜安東邦彦の勉強法 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2021.08.10

コンサルティング

「オンライン」で変わる学び(第2回) 〜安東邦彦の勉強法

安東 邦彦

動画の「ながら視聴」でも学びが定着する

新型コロナウイルスの影響を受けて急伸している「オンライン研修」関連のサービス。

私自身、オンラインで多彩な学びが得られる環境を最大限に活用しています。コロナ前と比べて、学びのインプット量は爆発的に増えたとも感じています。

例えば私は毎日、通勤と退勤で30分ずつ歩いています。その間にはセミナー動画の音声を聞くなどして常に学んでいます。

リアル会場のセミナーではメモを取りますが、動画の「ながら視聴」ではメモを取ることができません。それでも、同じ動画の内容を5回も聞けば、自然と頭に入ってくるものなのです。

特に面白いと感じたテーマの動画は、5回も10回も繰り返して聞くことがあります。そうすると徐々に頭が馴染み、知識が定着していきます。

このやり方は、それまで自分の中にはなかった視点や考え方を学ぶときほど効果的なのかもしれません。

同様の理由で、本を読み上げてくれるリーディングのサービスもよく活用しています。

今回は、私自身の取り組みを一つの例として、経営者の学びについて考えてみたいと思います。

1テーマを3カ月かけて学び、違った視点を持つ

私はもともと、自分自身の学びへの投資として年に2回、それぞれ100万円ほどを使っていました。

テーマはその年によってさまざまです。

例えば今年のテーマは「株式投資」。50代に突入し、資産運用に関する高いレベルの知識を持ちたいと考えたからです(ちなみに50歳の目標は体を鍛えてムキムキになることともあります)。

健康を維持し、将来は経営者向けに資産運用を教えられるようになりたいと思っています。また、大企業の決算書を投資家目線で読み取れるようになれば、企業分析や将来性予測にも応用できると考えています。

そんなふうにして年に1テーマを決め、学んできました。

新しいことを学ぶ際には、まずYouTubeの関連動画をチェックします。そこで紹介されている書籍を一気に買い求め、本当に面白そうなものに絞って、突っ込んで読み解くのです。

そうして1テーマを3カ月くらいかけて勉強し、じっくり頭になじませていくことで、3カ月後には違った視点を持つ、違った人間になれる気がしています。

自分の中に馴染み、株式投資について語れるようになったら一段落です。

組織には「いろいろな人がいていい」

とはいえ、この学び方はあくまでも私は自分自身に合ったやり方として実行しているもの。

ブレインマークスの社員には、こうしたやり方をメソッドとして教えているわけではありません。

そもそも、組織には「いろいろな人がいていい」のだと思っています。私のように世の中の情報を集めて独自のメソッドを見出す役割もあれば、まったく違う学びが必要な役割もあります。

だからこそ、社員それぞれが自分に必要な学び、自分に合った学びを見出すことができるオンライン研修には価値を感じています。

こうしたサービスを経営者だけでなく、社員も含めて有効活用していくためには、何が必要なのでしょうか。次回のコラムで考えたいと思います。

(安東邦彦)

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