コンサルティング
■6×15 METHOD & SESSION CONSULTING 〜ブランド構築(1)
「ブランド」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか? ロゴや商品パッケージ、広告のコピーなどをイメージする人も多いのではないでしょうか。
これらはブランドを語るのにもっとも簡単な方法であり、多くの会社で考えられていることでもあります。しかし、「なぜ、ある特定の商品に惹かれ購入するのか?」をさらに調べていくと、より深い発見があるのです。
そこには「感情的なつながり」が存在します。商品そのものだけでなく、どのような箱に入っているのか? どのような香りがするのか? どのように感じさせてくれるのか? そういったすべての体験からブランドに対する感情が生まれるのです。
顧客と長期的な関係を築くためには、感情的なつながりが欠かせません。自社と関わることで、どのような気持ちを抱かせてくれるのか、商品を購入することでどのようなポジティブな感情を体験させてくれるのか…。それもまた、顧客にとってあなたの会社を選ぶ理由になるのです。
会社の名前を聞いたとき、あるいは会社のロゴを見たときに、人はそれまでの体験や情報からその会社の持つ特徴やイメージ、もしくは評判を頭の中に浮かべます。この「頭の中に存在する価値やイメージのかたまり」が「ブランド」なのです。
アップルと聞いて思い浮かぶこと。不祥事を起こした会社の名前を聞いて感じること。これらすべてがブランドです。シャネルやルイ・ヴィトンといった高級ブランド製品に限りません。「頭の中に存在する価値やイメージのかたまり」という定義のもとでは、すべてがブランドの対象となります。
広告を打って知名度を上げることはブランディングの一部でしかありません。いまや、ブランドを構築するということは、人々の頭の中にブランドイメージを植えつけることではなく、すべての体験において、顧客との感情的な絆をつくりあげることを意味するようになりました。
競合ひしめく市場環境において、私たちは、「自分たちがどういう会社なのか」「顧客に何を表現するのか」「顧客にどのように知られたいか」を考える必要があります。ブランディングとは、これらすべてを組み合わせ、世の中に届けることを意味するのです。
あなたはどのような会社をつくりたいと考えていますか? この機会に改めて考えてみることで、あなたの会社のブランドが見えてくるかもしれません。