■成長企業視察レポート(4) 〜スタッフを大切にし、ともに成長する
こんにちは! ブレインマークスの今泉です。
日頃私たちが関わっている成長企業についてお伝えする「成長企業視察レポート」。今回は、首都圏にエステティックサロンなどを16店舗展開する株式会社ヴィーナスハーツさまをご紹介します。
エステティック業界は今、熾烈な競争環境に置かれています。国内の市場規模が縮小傾向にある中で、医療や不動産など他業種からの新規参入が相次いでいるからです。
また、知識や技術の習得に時間がかかる、土日に休みが取れないなど条件面での不利があるといった理由から、一般的に離職率が高く人がなかなか育たない業界でもあると言われています。
そんな中、ヴィーナスハーツは店舗数を過去2年で2.5倍に増やすという成長を遂げています。社員の定着率は高く、2018年春には11名の新卒入社が予定しているなど、育成や採用も順調に進んでいます。今回はその背景に迫ります。
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同社は「全ての女性(ヴィーナス)に輝きと感動を!」というコンセプトのもと、「痩身専門サロン」×「カウンセリング」×「オリジナル機材」という強みを確立。スタッフには、「顧客を生涯サポートするエステプランナーを目指す」というキャリアビジョンを提示しています。
それを実現するために行っているのが、同社独自の3つの育成です。
1つ目は「志の育成」。社長自らスタッフ一人ひとりと語り合い、会社が目指す将来像と個人が目指す将来像をすり合わせました。なりたい姿に近づくための個人面談も毎月実施し、それぞれが自身の目標や成果を認識して仕事の意欲的に取り組むようになるという効果が現れました。
2つ目は「技術の育成」です。新人が現場に出るまでには3カ月かかると言われている業界で、同社では専用の研修施設を作り、1カ月間の集中トレーニングで人材育成を行っています。管理職向けの勉強会やミーティングも開催し、マネジメントの知識・技術を伝授しています。
そして3つ目が「共創心の育成」。社員旅行や運動会、スタッフ発案のイベントなどを通じて団結を高めたり、目標達成によってボーナス+有給休暇のセットでリフレッシュできる制度を設けたりといった取り組みを行っています。また、働いていて感動したことを言語化して物語にし、優秀作品を全社で共有する「感動物語」といった取り組みも実施されています。
こうして実現した「スタッフ一丸となって前に進む体制」は、全国規模のエステティックアワードで入賞するといった成果にもつながりました。
外部環境がいかに厳しくとも、成長する企業がある。同社はその事実とともに、スタッフを大切にし、ともに成長していくことの重要さを教えてくれているだと思います。