ブログ

2016年10月、ブレインマークスでは日頃お世話になっているお客さまとともに「成長企業海外視察ツアー」を実施しました！　アメリカ各地を訪れ、成長企業の現場から得た学びを共有します。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

テキサス州オースティンに本社を構える食料品小売りチェーンの「ホールフーズ・マーケット」は、社員へ大幅に権限を移譲し、店舗ごとに独自の経営スタイルを取ることで知られています。そして、スーパーマーケットの顧客満足度ランキングでは常に上位に名を連ねています。

社員が自由に動けるということは、一見すると「企業としての一体感を生み出すのが難しいのでは」とも思えます。しかしホールフーズは理念とコアバリューで企業文化を作り込み、強いチーム体制を築いているのです。

※理念とコアバリューについては、下記ホームページからも詳細をご確認いただけます。

　⇒http://www.wholefoodsmarket.com/

ホールフーズが掲げる8つのコアバリューをご紹介しましょう。

1.We Sell the Highest Quality Natural and Organic Products Available

（私たちは最高品質の天然・有機製品を販売します）

2.We Satisfy, Delight and Nourish Our Customers

（私たちは顧客に満足と喜びと栄養を提供します）

3.We Support Team Member Excellence and Happiness

（私たちはチームメンバーが優秀かつ幸福でいられるようにサポートします）

4.We Create Wealth Through Profits & Growth

（私たちは利益と成長を通じて富を創造します）

5.We Serve and Support Our Local and Global Communities

（私たちは地域社会と国際社会に奉仕し、支えます）

6.We Practice and Advance Environmental Stewardship

（私たちは環境スチュワードシップを実践し、前進させます）

7.We Create Ongoing Win-Win Partnerships with Our Suppliers

（私たちはサプライヤーとの継続的なWin-Winパートナーシップを継続します）

8.We Promote the Health of Our Stakeholders Through Healthy Eating Education

（私たちは食育を通じてステークホルダーの健康を促進します）

売場づくりには最低限のマニュアルがありますが、逆に、「どこまで自由にやっていいか」も決まっています。明確なコアバリューがあるからこそ、それぞれの店舗の担当者が責任を持って売場づくりに全力を出せるのです。

ここまでコアバリューが浸透したのは、教育の基準もコアバリューに則っていることにあります。新人が入ってきたとき、教育係はコアバリューについて教えるだけではなく、全てのアドバイスもコアバリューに沿って行なわれています。

これは、新人教育の場面だけでなく既存スタッフ間でも同じです。日々コアバリューに則った言葉が飛び交う中で、働く人にとって日常的なものになったはずです。

こうしてホールフーズは、「独自性があるのに、ブレない会社」として多くのファンを獲得しました。

▼アメリカツアー体験記の過去記事はこちら▼

関連記事

【アメリカツアー体験記(1)】テーマパークのような空間で理念を伝える

関連記事

【アメリカツアー体験記(2)】「環境にやさしく」という理念を頑に守るパタゴニア

関連記事

【アメリカツアー体験記(3)】「社会企業家」として生きる人々

関連記事

【アメリカツアー体験記(4)】グローバル企業が、地元のダウンタウンを盛り上げる

関連記事

【アメリカツアー体験記(5)】「ホラクラシー」を実現するザッポスの強さ

関連記事

【アメリカツアー体験記(6)】日本の大手とは真逆のスタイルで成長するホールフーズ

関連記事

【アメリカツアー体験記(7)】ホールフーズを輝かせる「8つのコアバリュー」とは