【安東の経営者ヒストリー】メンバーに依存して作っていた会社の雰囲気 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2017.03.30
【安東の経営者ヒストリー】メンバーに依存して作っていた会社の雰囲気

株式会社ブレインマークス

前職から苦楽をともにした4人で設立したエフ・ビー・マネジメント(現:ブレインマークス)。順調な滑り出しの後に待ち受けていた崩壊の兆しとは何だったのでしょうか。

 

 

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設立当初の会社は、とても良い雰囲気でした。

 

それもそのはず。以前に勤めていた通信ベンチャーでさまざまな苦労を乗り越え、ともに成長した仲間が集っていました。お互いをよく知る者同士、「阿吽の呼吸」とも言える空気の中で、楽しく働いていました。

もちろん、コネもなし、売上げも0円からのスタート。ですから、とにかく業績をあげることに必死の毎日でした。

 

お客さんは順調に増えてはいきましたが、売上げ0円から、4人の人件費をまかなうことまでの道のりは遠く、創業1年目は赤字が続きます。

 

資本金の1000万円を食いつぶし、国民生活金融公庫から300万円、信用保証協会に駆け込み交渉し、何とか200万円の融資を受け、ぎりぎりの資金繰りに苦労しながら、前だけ見て必死に走りました

 

それでも、よく知る気の合う仲間との苦労は楽しく、寝食を忘れて働き、自分達のサービスが受け入れてもらえることが嬉しくて仕方がありませんでした。そして、その結果を皆で喜び、分かち合う日々を過ごしていたのです。

 

創業から1年7ヶ月目。銀行残高が39,406円になりました。それでも乗り切り、1年8ヶ月目から黒字転換し、2年目の決算は何とか黒字を計上する事に成功しました。

 

創業のいちばん苦しい時期を何とか乗りきり、会社の雰囲気も更によくなってきたと当時の安東は感じていました。次なる成長に向けて、新たな人材の採用を模索するようになっていたそんなとき、会社のムードメーカーとして雰囲気を良くしてくれていた取締役が、実家の事業を継ぐために会社を辞めざるを得なくなりました。

 

それに続き、「自身で独立したい」という夢を叶えるために去っていったメンバーもいました。

そうして、職場は次第に新規採用のメンバーが中心となっていきます。しかし当初の明るい活気のある雰囲気は、徐々に失われていきました。

 

創業メンバーである仲間たちが離れていったのは、いわば不可抗力とでも言うべきもの。止めようはありませんでした。結果的に安東は、メンバーに依存して作られた会社の雰囲気に安住していたのです。

 

今のように、「社風というものは狙って作るものなのだ」という感覚もありませんでした。

明るい人が入ってくれば会社は明るくなる。逆もまた然り。3年が経つ頃、人は増えていましたが、創業メンバーは安東ともう1名しか残っておらず、創業当時とは別の会社のようになっていました。

 

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