ブレインマークスの今につながる、代表・安東の経営者ヒストリーをお伝えします。倒産したITベンチャーの役員として、怒号が飛び交う債権者会議を経験した安東。志をともにした仲間とともに、逆境から這い上がり、新たな挑戦を始めました。
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「これはもう、会社が危ないかもしれない」
経営陣の間でそんな危機感を共有してからの最後の1年間は、リストラや経費削減など、できる限りのことをやって最後まであがき続けていました。その間、経営陣は無給で働いていました。
役員として、もともと悪くない報酬をもらっていたところから、突然無給に。当時の私はすでに結婚していましたが、借金を抱えるしかありませんでした。倒産後の処理がすべて終わったら、ふくれあがった借金を返せるような仕事をしなければいけませんでした。
一方、その会社でともに働いていたメンバーの中には「安東さんが独立するなら一緒にやりたい」と言ってくれる人もいました。彼らに応えるためにも、何かやらなきゃいけない。再びの奮起が必要なときだったのです。
構想だけで何億円、何十億円というお金が動くITベンチャーを経験して、改めて感じたのは、「自分にはやっぱり実業の世界が向いているのかもしれない」ということ。ずっと営業マンとしてのキャリアを積んできたので、「営業代行」で成果を出し、クライアントからお金をいただくような事業をイメージしました。
2001年12月。前の会社でともに働いていた営業2人と、部下だった事務1人、そして創業当初を助けてくれた企画メンバー。この4人の仲間とともに、株式会社エフ・ビー・マネジメント(現:ブレインマークス)を立ち上げました。「地に足を付けたビジネスを展開していく」。それは、起業家としての私の新たな挑戦の幕開けでした。
安東社長の以前のお写真