成長には前進と上昇がある書籍「社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!」成長には前進と上昇がある | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2025/03/13

成長には前進と上昇がある書籍「社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!」成長には前進と上昇がある

今回は、書籍『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』を中小企業経営に活かす方法についてご紹介します。

著者は、日本経営教育研究所の代表取締役である石原明さん。営業やマーケティング・セールスの第一人者であり、2021年に早世されるまでに数多くの講演や経営サポートを手がけてきたカリスマコンサルタントです。

本書のタイトルには「小さい会社のままじゃダメ」とありますが、これは「個人事業主や小規模企業=ダメ」という意味ではありません。当然のことですが、経営者が自ら納得して小規模事業の道を選んだのであれば、何も問題はないのです。

しかし、もし経営者が「小さい会社のままでもいい、仕方がない」と妥協しているのであれば話は別。納得のいく経営を行うためには、まず経営についての考え方や会社を大きくするための技術を学んだうえで、改めて自社に合った規模感を考えることが大切です。

そこで今回は、本書の内容をざっくりと要約しつつ、経営との向き合い方や、会社を発展させるために知っておきたい考え方についてご紹介します。

「現状維持」を捨てよう

はじめに、本書の冒頭に示されている「経営者の仕事は、現状維持を捨てることから始まる」という考え方を掘り下げていきます。

現状維持を捨てるべき理由は、主に以下の3つです。

  1. 人は日々年齢を重ねていくから
  2. 世の中が変化していくから
  3. ビジネスのハードルが上がり続けているから

まず、人は日々確実に年をとっていきます。たとえば、私は今53歳ですが、10年後63歳になる頃には、体力も気力も衰えていることは想像に難くありません。もし、私が若いメンバーにノウハウを継承せず、今後の10年間を一人で現状維持にのみ費やしたとしたら……間違いなく、経営は衰退していくでしょう。

また、世の中は絶えず変化を続けています。密かに力をつけているライバル企業がいるかも知れませんし、新しい技術やツールの普及によってビジネスの風向きが変わることもあるでしょう。現状維持で満足していると、こうした変化に足元を掬われる危険性が高まるのです。

そして、経営を取り巻く環境そのものも、年々厳しいものへと変わりつつあります。人口減少に伴うマーケットの縮小、物価の高騰や賃金上昇……。常に学び続け、会社を進化させていく姿勢をもたなければ、このような厳しいハードルを乗り越えることはできません。

総じて、経営は「発展か衰退か」の二者択一。衰退を望まないのであれば、現状維持を捨てる心構えを持ち、会社を持続的に発展させるための技術を身に着ける必要があるのです。

事業を発展させるためのステップ

次に、会社を大きく成長させるための具体的なステップについてご紹介します。

著者の石原さんは、本書において「経営とは投資である」と述べています。そして、より大きなリターンを得るためには、次のような順番で投資を行うべきだと説いています。

  1. ビジネスモデルの構築と販促に投資する
  2. 採用に投資する
  3. 教育に投資する
  4. 環境づくりに投資する
  5. システムづくりに投資する

まずは「誰にどんな価値を提供するか」というビジネスモデルを固め、それをセールスやマーケティングによって世に広める。次に、採用にしっかりと注力して良い人材を集め、その社員たちが成長するための教育に投資する。

さらに、社員が会社に愛着を抱き、誇りをもって働けるような社内環境を整備する。そして最後は、システム化に投資して競争力を強化する。

このような順序で投資を行えば、自社を発展させると同時に、ライバル企業の参入障壁をつくることができます。投資するお金や時間、労力が大きいほどに障壁は厚くなり、自社が社会に届けられる価値も向上していくでしょう。

すると、最終的には「一人勝ちできるビジネス」が実現可能になるのです。

本日のまとめ

ブレインマークスでも、本書から得た学びを活かして多くの投資を行っています。そして、その際には「他の会社がやらないことに投資する」ことも意識しています。

たとえば、弊社はYoutube配信などの広告宣伝費に一定の予算を投じていますが、同業他社が同じように広告宣伝に投資している話はあまり耳にしたことがありません。このような「他社がやっていないこと」への投資も、自社の価値を高め、ライバルの参入障壁を増やすための一助になるのではないでしょうか。

本書は最新の書籍ではありませんが、示されている考え方は時代を問わず通用する本質的なものです。ぜひ、本書からビジネスと向き合うためのヒントを学び、貴社をますます発展させるための力に変えていただければと思います。

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