中小企業の採用の現状とは? | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2024.07.25

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中小企業の採用の現状とは?

株式会社ブレインマークス

中小企業の採用の現状とは?

今回のテーマは「中小企業の採用の現状とは?」です。

先日、経営者の方から採用についてのご相談をいただきました。

「従業員20人の会社を経営しています。営業社員を4名採用したのですが、2年間で3名が退職してしまいました。期待していただけに落胆も大きく、思うように採用活動が進みません。一体何が悪かったのでしょうか……。

100社以上の中小企業をコンサルしているブレインマークスの安東さんに、中小企業の採用の現状について伺いたいです」

まずは、ご相談ありがとうございます。20人の会社で4名を採用し、2年の間に3名が辞めたとなると、コスト面でもご心労の面でもかなりダメージを受けられたのではないでしょうか。

実は、このように採用に苦労している中小企業は本当に多いのです。採用難が叫ばれて久しい昨今、真剣に策を考えなければ、次の採用でもまた同じような問題が繰り返されてしまうかも知れません。

そこで今回は、「採用に成功できる企業=応募者を選び、応募者にも選ばれる企業」になるための採用への向き合い方について、私の考えをお伝えします。

■応募者を選ぶために ~採用にリソースを割く~

採用の失敗を防ぐためには、まず「採用活動に十分な予算と時間、労力をかける」ことが必要です。その理由について、段階を踏んでご説明します。

どんなに優秀な社員でも、その人にとって会社の居心地が悪ければ離職リスクは上がります。ですから短期離職を防ぐためには、単に優秀そうな人を採用するのではなく、「より自社に馴染んでくれる人」を慎重に選ばなければなりません。

スキルや能力の多寡ももちろん重要ではありますが、それ以上に人間性に注目し、自社の企業文化や今いる社員との相性を見極めるべきだということですね。

そして、できるだけ自社と相性のよい人を選ぶには、応募の母数を増やさなければなりません。そのためには、採用に十分なリソースを割き、より多くの求職者に見つけてもらえるようなアプローチを重ねる必要があるのです。

多忙な経営者が片手間に採用を行っているようなケースでは、どうしても慎重な採用は難しくなります。まずは専任の担当者を設ける、採用に携わる人手を増やすなど、採用リソースの強化に取り組んでみてください。

■求職者に選ばれるために ~条件採用より「共感採用」~

自社と好相性な応募者を見つけ、ぜひ採用したい!と思っても、その人が自社を選んでくれなければ意味がありません。応募者に選ばれる企業になるためには、「求職者から見た自社の魅力度を把握すること」「条件よりも、共感採用に注力すること」の2点を意識してみましょう。

まず、自社の魅力度についてです。求職者が魅力を感じるポイントには、企業規模や知名度、ブランド力、給与、福利厚生、残業や休日の量、転勤の有無、仕事のやりがい、企業理念といったものが挙げられるでしょう。応募者に選ばれる会社になるためには、常にこうした魅力を高めるための努力を続けなければなりません。

しかし、大企業も中小企業も関係なくライバルとなり得るのが採用市場です。たとえばGoogleのような大企業では、上記のほぼすべての項目において高い点数を獲得するでしょう。知名度やブランド力、給与や福利厚生といった条件面については特に、中小企業ではなかなか太刀打ちできない魅力度を有しているのではないでしょうか。

そこでものを言うのが、企業理念ややりがいといった「共感」の面です。自社が何を目指し、社会にどんな価値を提供しているのか。どんな企業文化のもと、どんな働き方を実現できるのか。社員を大事にしているか、応募者に敬意を払った対応をしているか……こうした数値化できない点について、自社の現状や強み、弱みをしっかりと考えてみてください。

共感面の魅力を強化し、その魅力を応募者に伝えられれば、「ここで働いてみたい」「ここなら自分らしく働ける」と感じてもらえます。そうすれば、たとえ条件面では大企業に勝てなくとも、応募者に選ばれる企業になれるのです。

■本日の結論

自社との相性がよく、かつ即戦力になるような人を採用するのは難しいものです。長期的な目線で採用を成功させるためには、未経験者でも雇えるような教育環境の構築も求められるでしょう。教育の充実は、企業の魅力度を高めることにも繋がりますね。

まずは採用にリソースを割き、応募者を選べる状況を作ること。そして、企業としての魅力度アップと共感採用への注力で、応募者から選ばれる会社になること。ぜひ、この2つの視点に基づいて採用戦略を考えてみてください。

即効性のある取り組みではありませんが、きっとあなたの会社の未来にとって大きな投資となるはずですよ。

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