なかなか引退できない経営者の特徴 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2023.12.14

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なかなか引退できない経営者の特徴

株式会社ブレインマークス

今回のテーマは「なかなか引退できない経営者の特徴」です。

クライアントの方より「会社経営も20年以上になり『自分の引退』をイメージする時期だと思うのですが、引退したあとの自分が居ない会社を考えると凄く寂しい気持ちになります」というご相談をいただきました。

自分の引退についてどのように向き合い、気持ちに折り合いをつけていくかというのは、私自身のテーマでもあります。それを考える中で、最近気がついたことをお話していきますね。

■引退を寂しく感じるのは自然なこと

引退したあとのことを考えると寂しい気持ちになる。これは、中小企業経営者の多くが共感を抱くのではないでしょうか。

私自身も40歳を過ぎた頃から、引退について考え始めました。しかし「いつ引退するか」「どのように引退するか」と考えているうちに、やはり寂しい気持ちが出てきました。会社経営に人生の多くの時間を費やしてきましたし、会社は私自身の作品です。その居場所がなくなることに寂しさを感じるのは、自然なことといえるでしょう。

しかし年齢を重ねると、気力・体力だけでなく判断力も衰えてきます。そのような状態で経営における重要な決断をするのは難しいため、引退の時期を考えるのと同時に、自分自身の気持ちの切り替えをしていくことも必要なのです。

■引退した「その先」が見えているか?

私自身も引退について考える中、同年代の経営者仲間と話していた時に「潔く引退する経営者と、そうでない経営者の違いは?」という話題になりました。そこで気がついたのは「潔く会社から離れる経営者は『次のやりたいこと』がある」ということです。

実は私の父親がそうでした。60歳で潔く引退したのですが、40歳ぐらいから始めた社交ダンスで講師の資格を取っていて、ダンス教室で人に教えるという夢があったのです。父は会社を引退した「その先」の未来に心躍らせていたため、未練なく引退していました。

一方で、次の夢がない人だと「引退=コミュニティが奪われる」と考えてしまうのかもしれません。会社経営から身を引いたあとの次の人生を見つけることが、非常に大切なのではないかと思いました。

■ビジネスは人生そのものじゃない

そこで改めて感じたのが、マイケル・E・ガーバー氏の言葉です。ガーバー氏の口癖は「ビジネスは人生そのものじゃない」ということ。ビジネスとはあくまでも、人生の目的地まで運んでくれる乗り物なのだということです。

中小企業経営者の多くが「ビジネス=自分の人生・アイデンティティ」と考えがちです。しかしそうではありません。会社を離れなければならない時期は必ず訪れて、経営者の人生はその先も続いていくのです。

ビジネス以外の自分の人生や、会社を引退したその先までイメージすることが大切なのだと思い知らされました。自身の引退の時期や引退の仕方を考えることも大切ですが、まずはその先の人生をイメージすることから始めてはいかがでしょうか。

■本日の結論

引退を考えると寂しくなるのは、仕方のないことです。しかしビジネス以外の生きがいや引退後の自分の人生に夢が持てれば、その寂しさも和らぐのではないでしょうか。「ビジネスからの引退」を深刻なこととして捉えすぎず、自分の人生におけるひとつの区切りだと考えると、思考が広がります。

そして「自分が人生の中でやりたいこと」や「引退後の第二の夢」を、改めて考えてみてください。その先に明るい未来が描ければ、早く引退したくなって、組織の仕組化が捗るかもしれませんよ!

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