YouTube
今回のテーマは「アンバランスな人材が育つ訳」です。
クライアントの方より「採用活動を強化して人員を一気に増やしたけれど、トラブルが絶えません。仕事はできるけどコミュニケーションに難があったり、コミュニケーションは良いけど仕事はできなかったりといった、アンバランスな人材ばかりです」というご相談をいただきました。
これは、成長期の企業によく見られる現象と言えます。しかしポイントをおさえた教育体制を整えることができれば、必ず解消できる問題です。具体的にどうすればいいのか、原因と対策についてお伝えしていきます。
そもそもアンバランスな人材が育ってしまうのは、会社の教育体制自体がアンバランスになっているためです。
今回のご相談の「仕事はできるけれどコミュケーションに難がある」というのは、つまり「カルチャーフィット」の部分で教育が不十分だということです。逆に「コミュケーションは良いけれど仕事はできない」のであれば、「成果創出」に関わる教育が足りていないと言えるでしょう。
「カルチャーフィット」と「成果創出」という2つの軸に関して、バランスよく教育できる体制が整っていないからこそ、アンバランスな人材が育ってしまうのです。
「バランスが良い人材」とは、会社のカルチャーにフィットしていて、尚且つ成果を生み出せる人材と言えます。つまり教育体制を整える際は「カルチャーフィット」と「成果創出」という2つの視点を持たなければなりません。
まず「カルチャーフィット」とは、本ブログや動画で何度もご紹介している「コアバリュー」や「ビジョン」といった、企業文化に対する教育です。どのような価値観を持ってほしいのか、何を目指すのか、貴方が考える「理想の人材」を言語化しましょう。
そして「成果創出」に関しても、それぞれの業務において「具体的に何が出来るようになってほしいのか」を明確にすることが大切になります。
とかく先に教育プログラムの構成に着手してしまうケースが多いようですが、まず固めなければならないのは「理想の人材像」です。ここが明確にならないと、軸が定まっていないために場当たり的な教育が横行することになってしまいます。
「カルチャーフィット」と「成果創出」という2つの視点から理想の人材を定義して、理想と現状のギャップを掴み、それを埋めるための教育プログラムや育成機会を設ける。この順番で、教育体制を構築していきましょう。
アンバランスな人材を生み出さないためには、まず貴方自身が「どのような人材に育ってほしいのか」を明確に定義することが大切です。そのために必要なのが「カルチャーフィット」と「成果創出」という2つの視点になります。教育体制を整備する際には、この2つの視点における「理想の人材像」を具体的に言語化してから、教育プログラムを検討していきましょう。