誰も幸せになれない“上司と部下の関係”とは? | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2023.07.13

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誰も幸せになれない“上司と部下の関係”とは?

株式会社ブレインマークス

 

今回のテーマは「誰も幸せになれない“上司と部下の関係”とは?」です。

クライアントの方より「昨年採用した若手社員に、なかなか成長の兆しが見えない」というご相談をいただきました。早く仕事の楽しさを知ってもらいたいという想いから、マネジャーが手取り足取りお世話をしているそうです。それにも拘わらず、成長しないどころかモチベーションまで低下しているように見えるのだとか。

これは一体何が原因なのか、上司と部下の関係について考えていきましょう。

■「上司と部下」=「親と子」ではない

今回ご相談のマネジャーと若手社員の方は、もしかすると親子の関係のようになっているのかもしれません。

親子の関係とは、片方(親)が世話をして、もう片方(子)はそれを一方的に享受するだけという関係です。何か仕事を任せる際にも、すべてを細かく指示したり失敗しないように先回りして答えを教えてしまったりしてはいないでしょうか。

このような関わり方は、部下に甘えを持たせる原因となります。「何かあっても上司が教えてくれる・考えてくれる」と、責任から逃れて自主性を失ってしまうのです。

■相手は「子」ではなく一人の自立した「大人」

特に相手が新卒の新人だと、年齢が若い分いろいろと世話を焼きたくなってしまいます。その気持ちは分かりますが、大切なことを忘れてはいけません。相手は子供ではなく、自己判断力と責任力を持った「大人」なのです。

人は扱われたように振る舞うもの。上司が部下を子供扱いしてしまうと、部下は子供のまま成長しようとしなくなります。自分が出来ないことに対して真剣に向き合わず、失敗やミスを上司の責任にして、時には反抗的な態度を取るかもしれません。

子供のようにつきっきりで世話をするのではなく、ひとりの社会人として接していくことが、その人の成長を促すのです。

■「勝手に育つ環境づくり」が大切

大切なのは、手取り足取りサポートしながら教えるのではなく、勝手に育つ環境をつくることになります。「どうすればこの人が自立するのか」「どうすれば甘えずに自分で考えていくことができるのか」という観点から、関わり方や教育体制を構築していくのです。

弊社も以前は手取り足取り丁寧に教えていたのですが、最近では動画を観てもらって、その上でディスカッションするという形をとっています。動画を観ている間は放置状態になってしまうので、新入社員からすると少し冷たく感じるかもしれません。しかし教える側の負担はかなり軽減されましたし、ディスカッションすることで自ら考える力が育まれているのではないかと思います。

ただ、これが正解というわけではなく、弊社のやり方にもまだまだ改善の余地はあります。「社員の自主性を育んで勝手に育っていく環境づくり」という観点を忘れず、最適な方法を考え続けたいと思っているところです。

■本日の結論

新人との関わり方は、どの企業でも悩みの種だと思います。人を育てるのはそれぐらい難しく奥が深いことで、一歩間違えると甘えを生み、成長を阻害してしまいます。

大切なのは、教えるのではなく成長を促すこと。弊社もまだまだ試行錯誤の最中で、変えていくべき部分はたくさんあります。ぜひ一緒に頑張りましょう!

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