年上部下の対処法 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2023.02.09

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年上部下の対処法

株式会社ブレインマークス

今回のテーマは「年上部下の対処法」です。

先日、クライアントの方から「“俺は体育会系だから…”と年齢の上下だけで態度を変えてしまう年上部下がいます。どう対処したらよいでしょうか」とご相談をいただきました。

日本では、道徳的に年功序列を教えられることもあり、年齢の上下だけで態度を決める社員は少なくありませんよね。

今回は、扱いが難しい年上部下にどう対処すべきなのか、お伝えしていきます。

■私自身も経験した「エセ体育会系」

実は、私自身も相談者の方と同じような経験があります。以前勤めていた会社で、何かにつけて「僕は体育会系だから・・・」と年齢の上下を持ち出してくる年上の部下が複数いました。

私は、本来の「体育会系」とは礼儀正しく、チームでの調和を重んじる人材だと考えています。しかしこの会社では、実力の有無ではなく、年齢が上というだけで“自分は自動的に敬われるべき存在”だと思っている、いわば「エセ体育会系」が多くはびこっていたのです。

彼らの「体育会系だから」という言葉の裏には、年下上司である私への反抗心が見え隠れしていました。しかし、努力しなくても年齢だけで敬われる環境をつくってしまうと、組織全体の士気が下がってしまいますよね。

では、このような年上部下には、どのように対処すれば良いのでしょうか。

■「体育会系」=危機を感じたときの防御策

ここで、少し発想を変えてみましょう。           

もしかすると相談してくださった方は、「自分たちがどのような組織を目指しているのか」ということを、年上部下にうまく伝えられていないのではないでしょうか。

組織について正しく理解していれば、わざわざ「体育会系」という厄介な主張をする必要がないからです。たとえば社内で競争が激しい、端に追いやられるなどの恐怖や危機を感じているから、防御策として年齢の上下を持ち出して自分を守っているのかもしれません。

つまり、その年上部下にとって、会社が安心・安全な職場ではない可能性があるのです。

まずは一度、組織とその部下の状況を俯瞰してみましょう。そして、社長自身が「どんな会社・組織をつくりたいのか」を明確に部下に伝えていくのです。それでも変化がなく、上司に対して何ら敬意を払えないというのであれば、それなりの対処を考えなくてはなりません。

■「エセ体育会系」の具体的な対処法

たとえばブレインマークスでは、上下関係はほとんどありません。社長や部長というのは、あくまで役割です。「社長だから偉い」というわけではなく、役割を全うするために、権限を行使することがあるというだけなのです。基本的には仕事ができる人の個性を認め、責任ある仕事をしてもらう。そんな組織を目指しています。

私たちに唯一、上下関係があるとするならば、年齢に関係なく「先に会社に入った人間が先輩」だということです。後から入った年上の人間が、横柄な態度をとる抑止力として「私たちはこのような組織です」と、最初に伝えています。

■今日の結論

今日お伝えした内容は、きっと日本中の会社で起きている課題です。

まずは、年上部下に「ここはあなたの居場所を脅かす場所ではないですよ」と明確に伝え、同時に「この会社が、どのような組織を目指しているのか」について、敬意をもって話してみてはいかがでしょうか。

きっと、お互いに理解をしあえるきっかけになるはずですよ。

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