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今回は、書籍「世界でいちばん従業員を愛している会社」から、奉仕型のリーダーシップについてご紹介します。
著者はマネジメント分野のベストセラー作家、ケン・ブランチャードと、サウスウエスト航空の名誉会長、コリーン・バレット。コリーン氏は愛のあるリーダーシップをもち、社員を第一に考えていたことから「ラブマネージャー」と呼ばれ、愛されていました。
サウスウエスト航空で実践されている「奉仕型のリーダーシップ」とはどんなものなのか、一緒に深掘りしていきましょう。
■すぐれたリーダーは奉仕する
まず奉仕型のリーダーシップにおける「奉仕」とは、相手への奉仕です。その相手とは、第一に社員、第二が顧客、第三が株主という順番です。
この順番で奉仕をするリーダーこそが、これからの時代を変えていくというのです。
■サウスウエスト航空のリーダーシップ哲学
では奉仕型のリーダーシップにとって、大切なこととは何なのでしょうか。
それは説得力のある将来ビジョン、そして短期目標、その目標を実現するためのトリプル・ボトムラインです。コリーン氏は、サウスウエスト航空にとって重要な「トリプル・ボトムライン」について、次のように述べています。
・最も大事なのは従業員である
リーダーは「どうすれば従業員が気持ちよく仕事ができて、社内環境に満足できるか」を考え抜くことに、自分の時間の8割を割く
・2番目に大事なのが顧客である
リーダーが従業員に8割の時間を割いて環境を整えてくれたように、従業員は「どうすればお客様の課題を解決でき、幸せなサービスを提供できるか」を考え抜くことに時間を割く
・3番目に大事なのが株主である
従業員のサービスによって顧客が満足し、頻繁に利用してくれるようになれば、顧客はサウスウエスト航空のことを友人に話すようになる。つまり顧客自身がセールスマンとなってくれることで会社は儲かり、株主が喜ぶ
この順番を徹底することこそが、サウスウエスト航空が成長し続けられる秘訣なのです。
■利益とは
奉仕型のリーダーシップを実践している会社において、利益とは「従業員をやる気にさせる環境をつくり、顧客を大切にしようとしたことに対する拍手喝采である」と定義されています。
会社が提供した価値が高ければ高い分だけ、利益は還元されていきます。つまり、奉仕の対価として、大きな利益を受け取れるのです。
■奉仕型リーダーかどうかを見分ける6つのポイント
では、あなた自身が奉仕型リーダーなのかどうかを、どのように点検すれば良いのでしょうか。本書には6つのポイントが紹介されています。
あなたの周囲の人間が・・・
この6つのポイントを常にチェックすることで、あなたも自ずと奉仕型のリーダーになっていけるでしょう。
■今日の結論
奉仕型のリーダーシップを実践することで、リーダー自身が幸せになり、奉仕を受けた従業員も幸せになり、従業員から奉仕を受けたお客様も幸せになる。
この連鎖こそが、サウスウエスト航空の最大の強みであり、企業が成功する法則といえるでしょう。
ぜひこの書籍を読んでいただき、ご自身のリーダーシップについて考えてみてはいかがでしょうか。きっと、会社が大きく成長できるヒントを得られるはずですよ。