マネジャーに任命すべき人材の見分け方 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2022.12.15

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マネジャーに任命すべき人材の見分け方

株式会社ブレインマークス

今回のテーマは「マネジャーに任命すべき人材の見分け方」です。

先日、従業員5名の小さな会社を経営している方から「組織化を視野に入れてマネジャーを作ろうと思っているが、誰をマネジャーに任命すべきか決めきれずにいる」というご相談をいただきました。

マネジャーは非常に責任のある重要なポジションですし、一度任命したものを取り下げることは難しいので、悩んでしまいますよね。今回は、私が考えるマネジャーの任命基準についてご紹介します。

■プレイヤーとマネジャーは求めるスキルが異なる

マネジャーの任命で悩んでしまうのは、どのようなスキルを昇格の基準とすればいいのかが明確でないためです。まずは、プレイヤーとマネジャーにそれぞれに求めるスキルを確認してみましょう。

プレイヤーには「技術を磨き、高い品質を実現すること」が求められます。現場で動きながらスキルアップに努め、より高い品質をクライアントに提供するのです。

しかしマネジャーになると、求めることが変わってきます。そのため、高品質を維持できているというだけで昇格は決められません。マネジャーは、自身の品質ではなく「会社の品質基準に対して徹底したこだわりがあるか」が重要になってくるのです。

■品質基準へのこだわりとは

「最低限、このレベルには達していてほしい」というのが、会社の品質基準です。個人の品質に差が出るのは仕方のないことですが、会社として一定の品質を維持するためにも、品質基準は明確にしておく必要があります。

マネジャーは、その会社の品質基準を維持させるための動きができるかどうかが大切になってきます。例えば、品質基準に達していない部下に対して適切なアプローチをしたり、品質維持の障害となるリスクを取り除いたりといったことです。

品質基準にこだわりを持っていないと、嫌われたくないという思いから部下の仕事を見逃してしまう可能性もあります。その結果、経営者の目が届かないところで知らないうちに品質低下が起こってしまうかもしれません。

経営者だけでは、すべての社員の品質基準をチェックすることは難しいです。そのため、目標達成や品質維持のリスクに対してアラートを発してくれる人がマネジャーになってほしいと私は考えています。

■リスク予想ができるかどうか

マネジャー候補の社員が品質基準にこだわり、適切にアラートを発してくれそうかどうかは、普段の「報連相」からも読み取れます。注目するのは報連相のタイミングよりも内容です。

例えばクレームやトラブル処理の報告で、どのようなことが起きてどう処理したかだけを報告するのか。それとも、そのトラブル処理にどのようなリスクがあるのか、そしてリスクを回避するためにどう動くのかまで報告するのか。この2つには大きな差があります。

マネジャーには、事前にリスクを予想して、それを回避するにはどうしたらいいのか考え動いていく能力がなければならないのです。

■本日の結論

プレイヤーで活躍したからと言って、優秀なマネジャーになれるとは限りません。そのことを知っているからこそ、マネジャーの任命に悩んでしまうのでしょう。ポイントは、会社の品質基準にこだわりを持ち、品質低下のリスクを予想して動けるかどうかです。

マネジャーに昇格させようと考えている社員に、この能力があるのかどうか。普段の報連相の様子から見極めてみましょう。

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