書籍「複利で伸びる1つの習慣」 | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2022.09.29

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書籍「複利で伸びる1つの習慣」

株式会社ブレインマークス

今回は、書籍「複利で伸びる1つの習慣」から、1%改善の習慣がもたらす会社の成長についてご紹介します。

著者は、ジャーナリストであり作家のジェームス・クリア-。「習慣」「意志決定」「継続的改善」などを専門としており、彼のオンライン講座は1万人以上の受講者を抱えるほどの人気ぶりです。

私はこの本を読み、「会社経営とは習慣形成である」と、改めて気づかされました。今回は、1%改善の習慣によって会社がどのように変化するのか、解説していきましょう。

■自己改善が利子を生む

本書には「習慣とは、自己改善が利子を生んでいくようなものである」と書かれています。まるで投資したお金が複利で増えていくように、習慣の効果も繰り返すことで大きくなっていくのです。

毎日の1%の改善が、数年後にはとんでもない効果をもたらすということは、読んでくださっているあなたも、何となくイメージができるのではないでしょうか。

■過去の習慣が今の7割をつくっている

私が非常に面白いと思ったのは、「今の状態=過去の習慣の積み重ねであり、過去の習慣が今の7割をつくりあげている」という部分です。それはつまり「未来の状態=これからの習慣の積み重ねである」ということでもあります。

皆さんの会社が数年後、今より良い状態になっていくためには、会社に存在する「良い習慣」を残し、「悪い習慣」を改善するしかありません。習慣を変えれば、会社の未来が変わるのです。

■1%の改善がもたらす会社の成長

1%の改善の効果は驚くべきものです。

1.01の365乗=37.8

1%の改善を365日継続すれば、実に37.8倍もの成長をもたらすのです。

この理論を知った私はさっそく、ブレインマークスの中で「1%改善の案を出した人に、500円を支払う」という制度をつくりました。1%改善が企業文化になり、社員の習慣となれば、1年で37.8倍の成長を目指せるのです。そう考えると楽しくなりますよね。

私たち経営者の仕事は、会社の良い習慣を残し、悪い習慣を改善し、何より「改善する習慣」自体を根付かせることです。これを継続していくと、会社は衰退することなく成長していけるでしょう。

■習慣を良くする4つの法則

では実際に、習慣を改善するためには、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。ここからは「習慣を良くする4つの法則」をご紹介します。

第一法則:はっきりさせる

自覚を目的とした「見える化」をして

悪い習慣を良い習慣に改善するきっかけを生む

例)ダイエットのために毎日体重を記録する

第二法則:魅力的にする

悪い習慣を変えていくために、ポジティブなイメージを持つ

例)貯金を「節約」と捉えるのではなく「将来の資金が増える」とイメージする

第三法則:やさしくする

「必ずとる行動」と「新しい行動」をセットにしてハードルを下げ、

習慣にしやすくする

例)ご飯を食べた後、本を2ページだけ読む

第四法則:満足できるものにする

「新しい行動」に対する「成果」は遅れてやってくるため、

良い習慣を完了したら、自分にすぐ小さな報酬を与える

例)今日マラソンをしたら、自分の好きなものを1つだけ買う

■今回のまとめ

仕事の努力も、後から実力(成果)がついてきます。今日の頑張りが、すぐに成果として表れるわけではありません。だからこそ評価制度で頑張りを褒めたり、1on1ミーティングで頑張りを振り返り、フィードバックを伝えるなどの工夫を取り入れ、会社での成長をサポートしていくことが重要なのです。

人が成長すると、会社も成長していきます。

まずはこの本を読み、会社全体に1%の改善習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと数年後の大きな成長に繋がっていくはずですよ。

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