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2022.03.25

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一番厄介なのは〇〇な社員

株式会社ブレインマークス

今回のテーマは「一番厄介なのは〇〇な社員」です。先日「やる気のある社員に仕事を任せると、混乱を招くことがある」と悩む経営者から、相談を受けました。やる気のある社員に恵まれているのはすばらしいことですが、経営者がマネジメントを間違えると厄介な社員に変わってしまいます。今回は、やる気のある社員を会社の戦力にする方法について、お伝えしていきます。

■社員のやる気を鵜呑みにしない

やる気があって仕事のクオリティが低い社員と、やる気がなくて仕事のクオリティが高い社員、あなたならどちらに仕事を任せたいですか?経営者の心情からすると、やる気のある社員は頼りがいがあるため、仕事を任せたくなるかと思います。しかし、この経営者の心情に、落とし穴があるのです。

人材配置でもよく見られるのですが、経営者はやる気のある社員に重要なポジションを任せがちです。しかしいざ任せてみると、期待した成果が出ず、会社の成長にも影響が出てしまうことがあります。

やる気のある社員のなかには、自分の実力を把握できていないにも関わらず、自己評価が高い人もいます。自己客観視が不十分な社員は、経営者がその実力を見極めなければなりません。やる気だけを買って仕事を任せるとうまくいかない理由は、実力を見ていない点にあります。

経営者がそこを見極められないと、やる気のある社員はいつまでたっても成功体験を積めず、やがてつぶれてしまうのが怖いところです。

■社員のストレッチゾーンを見極める

では、社員に任せる仕事はどのように選べば良いのでしょうか。判断するための基準としておすすめなのが、その社員にとって「ストレッチゾーン」の仕事かどうか、という観点をもつことです。

ストレッチゾーンの仕事とは、少し無理したらできる仕事を意味します。そして太刀打ちできない仕事のことは、パニックゾーンの仕事と呼びます。

やる気のある社員の気持ちを尊重して、パニックゾーンの仕事を任せてしまうことはよくあります。パニックゾーンの仕事は、クオリティもパフォーマンスも劇的に落ちますし、依頼した側も依頼された側も、最終的に苦しい思いをするのです。

ちなみにブレインマークスでは、ストレッチゾーンを見極めるための手段として「キャリアパス」を活用しています。キャリアパスにはステージ1から8まであり、各ステージで社員に求められる能力が明らかになっています。

キャリアパスのような指標をつくると、社員のステージを考慮しながら仕事を任せられるので、判断ミスを防ぐのに役立つのです。

■仕事を任せられる社員がいない時の3つの選択肢

「任せたい仕事があるのに、どの社員にとってもパニックゾーンに該当する内容だ」中小企業にとっては、このような状況もありますよね。もし社内に仕事を任せられる人がいない時は、以下3つの選択肢を参考にしてみてはいかがでしょうか。

1. 外注する
2. その仕事を任せられる中途社員を採用する
3. 社員をバックアップしながら成長するのを待つ

どの選択肢も間違いではありませんが、2と3は時間がかかります。1の「外注」を使いながら社員の教育も並行すると、費用はかかるものの会社の成長スピードが遅れることはありません。ブレインマークスでも外注をうまく取り入れながら、日々の業務を回しています。

会社が長期的に成長するためにはどの選択肢がよいのか考えると、ベストな策が見つかるはずです。

■今日の解説

やる気のある社員を活かすには、実力を正しく判断したうえでストレッチゾーンの仕事を任せるのが得策です。ストレッチゾーンの仕事がスタンダードになれば、さらに高度な仕事も任せられるようになります。

ストレッチゾーンの見極めが難しい場合は、是非キャリアパスを設定してみてください。社員の能力が可視化されることで、マネジメントがスムーズになりますよ。

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