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2021.12.21

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会社の成長を止める経営者の決断疲れ

株式会社ブレインマークス

 

今回のテーマは「会社の成長を止める経営者の決断疲れ」です。社員からなんでもかんでも「どうしますか?」と判断を求められて、指示出しに疲れてしまった経験はありませんか?経営者として頼られているうれしさもある一方で、自分が本来やるべきことに集中できないもどかしさもありますよね。今回は、多くの経営者が陥りやすい「決断疲れ」を解決する方法についてお伝えしていきます。

 

■経営者のエネルギーを消耗させる「決断疲れ」とは

経営者は毎日、さまざまな決断と判断を求められています。ほぼ無意識に繰り返しているため気づきにくいのですが、想像上に脳は疲弊しているものです。更に恐ろしいことに、そのような状態が長期的に続くと、判断力の低下を引き起こすことが研究でも明らかにされています。

実際、Appleの元CEOであるスティーブ・ジョブスは「決断疲れ」を減らすために毎日同じ服を着ていました。

多くの経営者が陥っている「決断疲れ」は、会社の成長をも左右する重要な問題と言えます。本来経営者がすべき決断とは、会社の戦略や未来を創ることに対して行なうものです。日々の小さな決断にエネルギーを使ってしまっては、いざという時に力を発揮できません。

では、経営者の「決断疲れ」を防ぐためには、どのような対策を取れば良いのでしょうか。

■小さな決断は社員に任せよう

「決断疲れ」による経営者のエネルギー消耗を防ぐためには、小さな決断を社員に任せることが重要です。そのためには、社員だけでも判断できるような環境作りと、権限委譲を進めていくことが必要になります。

ある程度の判断基準を与えて社員だけでも判断できるようになれば、仕事も楽しくなり、やりがいも生まれるでしょう。おまけに経営者の「決断疲れ」もなくなります。

ただし、突然社員だけで判断するよう指示しても急にできるようにはなりません。まず経営者がするべきことは、明確な判断基準を社員に与えることです。

■経営者が社員に与えるべき5つの情報とは

社員が自己判断できるようになるために、経営者が与えるべき情報は以下の5つです。

  1. ・業務の目的
  2. ・期日 
  3. ・業務の全体フロー
  4. ・業務のコツ・ポイント・注意点
  5. ・報・連・相のタイミング
  6.  

この5つの情報が社員に伝わっていれば、自分である程度の判断は下せるでしょう。特に一番重要なのは5番目の「報・連・相のタイミング」です。

元々「報・連・相」の習慣がある社員であれば問題ありませんが、案外できない社員も多いものです。この報・連・相のタイミングがお互いに合致していない場合「あれどうなっている?」と、仕事を任せた経営者側も不安になります。進捗がわからず、様子を見ながら心配するのは「決断疲れ」以上にストレスがかかるものです。

そのような事態を防ぐためには「毎週〇曜日に10分報告する」など、あらかじめ報・連・相のタイミングを決めてしまうことをおすすめします。私も5~6年前までは決断疲れに悩まされていましたが、権限委譲を進めてからは解放されました。

■今日の結論

経営者は、ある程度の決断を社員に任せることで「決断疲れ」から解放されます。つまり社員への権限委譲を進めることで、経営者は本当に価値ある仕事にエネルギーを注ぎ、専念できるのです。

権限委譲は、社員の成長を促すためにも必要な仕組みです。是非あなたの大切なエネルギーを有効に活用するために、まずは、小さな決断から権限委譲を進めてみてはいかがでしょうか。

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