部下に言うべきことを言えないマネジャー | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
ブログ

ブログ

BLOG

2021.12.08

YouTube

部下に言うべきことを言えないマネジャー

株式会社ブレインマークス

 

 

今回のテーマは「部下に言うべきことを言えないマネジャー」です。自分の言いたいことをはっきり言えないマネジャーに対してどう指導したらよいのか、経営者の方からご相談をいただくことがあります。「がんばっているのに傷つけたらかわいそう」という理由で、部下に言うべきことを我慢したり、評価が甘くなったりするマネジャーは案外多いものです。一見、思いやりのある人のように感じられますが、実は高圧的で厳しいマネジャーと本質はまったく同じなのです。今回はその理由と改善方法について、解説していきます。

 

■部下をプロとして対等に見ているか

マネジャーには世話好きで優しい人がいる一方、上から目線で厳しい人がいます。真逆のタイプに見えますが、双方には共通点がひとつあります。それは部下を一人の「プロ」として、対等に見ていないということです。そして部下から見れば、どちらのタイプのマネジャーも非常に厄介な存在なのです。

世話好きなマネジャーは、部下がうまくできないとかわいそうだと思ってしまい、何かと手助けをします。また上から目線のマネジャーは、部下に対して高圧的な態度でも問題ないと思っているため、強くあたります。これはどちらのマネジャーも部下を自分より下に見ているため、できる行為なのです。

マネジャーは部下も1人のプロとしてきちんと認め、同じ目標に向かう対等な立場の人材だと考えなければなりません。なぜならプロとして認め、言うべきことをしっかり伝えなければ、部下の成長のチャンスを奪ってしまうことになるからです。

いつまでも下に見ていることに、案外部下は気づいています。そして永遠に依存し続けるか、マネジャーを見限って別の上司に指示を仰ぐようになりかねません。最悪の場合は、いまの環境では自身の成長が見込めないので退職したい、と言い出すこともあり得るでしょう。

はっきり言えないマネジャーに対して経営者ができることは、相手を下に見たり、かわいがったりするのではなく、同じ職場で働く「プロ」として成長させることを考えるよう、伝えることです。

 

■実はマネジャー自身のプロ意識も足りない?

本来マネジャーの仕事とは、部下を指導して未来への道筋を作ってあげることです。言いたいことが言えないマネジャーは、自身のプロフェッショナルとしての意識が欠けているのかもしれません。

よほど感情論で指導しない限り、一度や二度の指摘で人間関係がこじれてしまうことは少ないでしょう。よって部下にそこまで気を遣う必要はないのです。相手の成長を真剣に考えている気持ちが伝われば、信頼関係は築けるでしょう。

なかには注意することで拗ねてしまう部下もいるかもしれませんが、それは受け手側の精神力の問題でもあります。マネジャーが言うべきことを言って誠意を示しているのであれば、その手を緩めてはいけません。

そこで手を緩めてしまうと、マネジャー側の感覚が鈍ってしまいます。部下が辞めてしまわないよう配慮するより、マネジャーがプロ意識を持って正しい支援・指導できないほうが、会社としては大きな損失になるのです。

 

■今日の結論

経営者は、部下が退職した時「厳しく指導したのでは?」とマネジャーの責任を追求する前に、責務をまっとうした結果なのかどうかを見てあげてください。もしかしたら、退職した部下の内面が、未熟だっただけかもしれません。

経営者も、マネジャー業務の本質を教えないまま仕事を任せていないか、一度振り返ってみてはいかがでしょうか。そこを見直すことで、正しいマネジャーを育てるためのヒントが見つかるかもしれませんよ。

3ステップオンライン講座 無料公開中

この記事をシェアする

おすすめの記事