会社を次世代にバトンタッチする | 中小企業の経営コンサルティングならブレインマークス
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2019.11.28

コンサルティング

会社を次世代にバトンタッチする

株式会社ブレインマークス

 

「会社を守る」という、経営者のプライド

 

人生100年時代と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

 

「さまざまな機会をとらえて挑戦し続けられる人生」と

ポジティブにとらえる人もいるでしょう。

あるいは、「100歳まで生き続けなければいけないのか……」と

ネガティブにとらえる人もいるかもしれません。

 

年金2000万円問題と言われて話題になった金融庁発のレポートは、

その真偽や価値は別として、

「長く生きるにはお金が必要なのだ」というあからさまな事実を突きつけるものでした。

働く個人の不安を裏返せば、中小企業経営者もまた不安を抱えているものです。

うちの会社は、社員たちをいつまで雇用できるのだろう?

 

それは答えを見出しづらい、漠然とした不安です。

この不確かな世の中で、中小企業が何十年も存続し、

繁栄し続けられる保証などどこにもありません。

 

それでも私たち経営者には、従業員の未来を守る責任があります。

同時にそれは、自らがつくり上げた会社という「作品」を守るプライドと、

セットであるように思います。

 

今日は、中小企業経営者が自分の会社を残すことについて、

私自身のプランを書きながら考えていこうと思います。

 

社員を雇ったその瞬間から

 

多くの中小企業経営者は、会社を継続させていくことに対して

重い責任を感じているはずです。

社員を雇うとなれば、なおのことです。

たった1人で歩み始めた「あの頃」ではなくなり、

自分よりも若い社員を雇い始めたその瞬間から、大きな重圧を背負っているのです。

 

それは「自分の代では終われない」という責任。

 

中小企業にとって、当たり前のようで非常に難しいテーマだと思います。

世の中には、

「もし自分がダメになったら会社は解散すればいい」

「残されたみんなはそれぞれ好きにやればいい」

と考える経営者もいるかもしれません。

 

しかし、会社とは経営者自身が生み出し、この世に送り出した「作品」でもあります。

自分の作品がなるべく長く続いてほしいと思うのは自然なことでしょう。

 

では、どうやって自分の作品を次の世代へバトンタッチしていくのか。

これは10年スパン、もしくはより長期的な視点で考えるべき問題かもしれません。

2035年、65歳のイメージ

 

私が経営する「ブレインマークス」という会社について言えば、

2019年現在、私はあと5年あまりをかけて会社を完成まで導きたいと考えています。

2020年で第一次完成、2025年で第二次完成。

ここが一つのゴール地点です。

 

まずは2025年に向け、私自身が最前線に立たなくてもいい状態にするため、

これから6年間をかけて少しずつ現場から離れていくことを考えています。

そこからはさらに10年ほどをかけて、事業承継をきっちりと進めるつもりです。

 

私が満足できる状態になるのは、おそらく2035年頃。

そのとき私は65歳。

随分と先のように感じますが、壮大なようでいて、

案外この計画に許された時間は短いものだとも思っています。

 

10年かけてじっくり引き継ぎたいと考えているのは、

私自身がこれまで経営者としてやってきて、

10年かかってようやく半人前になれたと感じているからです。

20年でようやく一人前。

 

それでも、5年、10年かけてバトンタッチしていけば、

私よりももっと早期に後継者が育つはずです。

 

次回は、私自身が描く未来の会社像について、もう少しお伝えできればと思います。

(安東邦彦)

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