■安東の経営者ヒストリー 〜人生を変えた出会い
「とにかく、あと2年間は必死で経営の勉強をしよう。それでも、この10年の自分が何を間違えていたかを理解できなければ、会社をたたもう」。
そんな決意で必死の日々を送っていた安東。その先に運命を変える出会いが待っていました。
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ビジネスで上がる収益をすべて経営塾やコンサルティングの受講につぎ込んでいた安東。毎日いろいろな本を読み、いろいろなDVDを見ました。
「ダラダラとやっていたら変われない」。自らの課した2年間という期限でどこまでできるのか、試してみたい気持ちもありました。
その途上では、本気で政治の道を志したことも。実際にある政党から立候補の推薦を得るチャンスもありました。
実際に指名をもらったことはうれしかった。本気で出馬についても検討したし、新人議員の選挙の戦い方も一通り勉強しました。しかし、どうしても明確にならないものがあったのです。それは……。
「何のために政治家を目指すか?」
「政治家になって何を実現したいのか?」
「地域を、社会をどのように良くしたいのか?」
きれいな言葉は並べられるのですが、信念をもって掲げられる公約を持てませんでした。政治への情熱も、結局は本物ではないのかもしれない……。
政治の世界を志したことで、改めて「俺はこの道じゃないんだ」と気づき、再び企業経営を突き詰めて学ぶ日々に戻っていったのです。
そんな日々を1年半続け、自身で定めた期限まであと半年を切った頃。安東に運命的な出会いが訪れます。それは、アメリカで20年以上にわたり中小企業のコンサルティングを続けているマイケルE.ガーバーの本。
自分は何を間違え、苦しんでいたのか。その答が見えた瞬間に、安東の志に大きな変化が訪れました。