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今回のテーマは「短期離職にお困りの社長へ」です。
採用しても、ことごとく社員が辞めてしまう。面接や入社直後は良い印象なのに、すぐに話が変わって去っていく。こうした短期離職に頭を悩ませている経営者は多いのではないでしょうか。
人を雇うときはさまざまなコストがかかるので、短期離職はできるだけ避けたいものですよね。短期離職を防ぐにはどうしたらいいのか、原因と対策についてご紹介していきます。
短期離職が多発するのであれば、まず考えていただきたいのが「入社前と入社後のギャップの有無」です。実は、短期離職の多くが「イメージしていた業務内容や働き方、社内文化と実態に乖離があった」など、想定していなかったギャップに起因するものなのです。
応募者は「採用されたい」という気持ちが強いため、大抵の人は面接時に自分の印象を良く見せようとします。そして採用する側も印象の良い人に来てもらいたいと思い、自社の売りをアピールするでしょう。しかしお互いが「良い所」しか見ていないと、入社後にギャップが生まれやすくなってしまうのです。
採用で大切なのは、面接の時点で自社の売りだけでなくマイナス面も伝えることです。
どのようなタイプの人だと合わないのか、業務における厳しさや自社の課題は何なのかなど、ありのままの現状を理解してもらいましょう。言葉は悪いかもしれませんが、面接時にはある種の「脅し」が必要です。
例えばブレインマークスは、経営者をサポートするために読書量や勉強量が非常に多い会社です。継続的な学びが不可欠なため、それに音を上げてしまう人もいます。このようなことを面接時にしっかりと伝えて、覚悟を持って入社していただいているのです。
メリットだけでなくデメリットや大変さを包み隠さず伝え、それでも覚悟を持って働いていけるのか。応募者自身にも判断してもらいましょう。
次に企業文化へのアプローチについてです。大切にしている価値観などの企業文化をしっかりつくりあげていくと、入社後に抱くギャップを減らすことができます。
ブレインマークスでは、コア・バリューを通じて徹底的に企業文化をつくり込んでいます。「クライアントの結果にこだわる」「高速でPDCAを楽しむ」「仲間を応援する」といった大切にしている価値観を言語化しているため、面接時にも応募者に明確に説明できるようになりました。
価値観が言語化されていると、応募者自身も会社が合うか合わないかを判断しやすくなります。合わない人が弾かれる強固な企業文化をつくり、自分たちの文化はこれだとはっきり説明して伝えられる準備をしていくことが非常に重要なのです。
そこで働くイメージが曖昧なまま入社すると、会社と社員の双方にとって悲しい結果を招いてしまいます。会社は新たに採用活動が必要になり、退職する人も再び就職活動をしなければなりません。このようなことを防ぐためにも「採用」と「企業文化」の両輪でアプローチをして、応募者が具体的に働くイメージを持てるように取り組んでみましょう。