Q1.Dreaming Roomに参加する以前の自社/ご自身の問題点・課題・悩みは何でしたか?
メソッドや仕組みをどこにどう当てはめれば良いかを知りたいと思っていました。
「腕があれば、治療院は勝手に繁盛する」と思っていたので、ひたすら技術を磨いていましたね。
しかし、経営者として必要なスキルである「人をマネジメントする」「DMのつくり方」「どんな言葉が患者さまに響くのか」を全く知りませんでした。仕組みや制度も何もなく、本当にただお金だけが回っている状態でした。それに、ベクトルは、経営している治療院ではなく、完全に自分に向いていましたね。本当に今思うとおままごとでした。
Q2.Q1の課題や悩みによって、会社やご自身にどのような影響が出ていましたか?
まず、患者さまが来ませんでした。それでも、毎月の家賃とスタッフの給料は払わなければならないので、当時の自分は焦っていましたね。自分の技術に自信もあったし、患者さまが来ないという状況は、プライドや考えを全て否定されたようで本当に苦しかったです。
当時はスタッフ間もギスギスしていて、本当に怒号が飛び交っているような状態でした。スタッフに企業理念についての質問状を渡されたこともありますし、「何をしたら喜ばれるのかわからない、何をしたら評価されるのかわからない。それを明確に教えてください」って言われたこともあります。しかし、それにもしっかりとした答えを伝えることができませんでした。
そんな環境になると、自分の城であるはずの治療院なのに、外に出て、一人でチラシを配っているときが一番安心するんです。 「なんでこんな思いをしなければいけないんだ」って当時はずっと考えていました。
Q3.Q1の課題が解決されなかった場合、現在どのようになっていたと思いますか?
きっと何もかもが嫌になって、スタッフや会社も手放してマンションの一室で一人で患者様に対して治療をしていたと思います。
Q4.Dreaming Roomを受講するきっかけは何ですか? 躊躇はありましたか?
Q5.Dreaming Roomのメソッドを学び、実践していく中で、なかなかうまくいかなかったことや、
難しいと感じることはありましたか?
Q6.それをどう解決しましたか? また、どのように解決しようと考えていますか?
正直、このベクトルが完全に抜けたのは卒業後しばらく経ってからなんです。
Dreaming Roomで学んだことをひたすら実行していくうちに、会社が正常に回りだしました。それを見て、根拠はないんですが「もう大丈夫だ」って思えたんです。その時に、「自分を豊かにするって思いは、もういらない」って自分に向いていたベクトルが完全に抜けました。
そこから、自分が何をしなければいけないのか、自分は社会にどんな価値が提供できるのかが明確になり、立ち位置がわかったんです。
社員に対しても、自分の思いを語り続けました。最初は「また社長が何か言い出した」って反応をされましたね。それでも、「社会に対して何をしなければならないのか」「こんな会社がつくりたいんだ」「だから、こんなことから始めよう」と語り続けました。そして、自分の考えを変えるつもりはないことや、思いの強さを伝えました。残念ながら辞めていった人もいます。それでも残ってくれたスタッフは今では率先して協力してくれるようになっています。
Q7.受講後の会社や社員の変化を教えてください。
今は、スタッフがマニュアルを率先して作ってくれています。それに対して、私が「患者」という目線で確認し、到らないところや改善の必要のあるところは伝えています。仕事に対しても「なんのためにこの仕事するのか」っていうのを考えながら業務にあたっています。今では、スタッフもそれを理解し、語れますよ。
さらに、私達は「時間や作業」を売らないことを決めました。つまり、その人にあったマッサージは何なのかを考えながら施術を行なうということです。だからこそ、技術練習もしますが、安易なマニュアルはつくらないようにしています。マニュアルは、作業の手順を載せるのでは無く、一人ひとりに考えさせる「ゴットハンドの治療家を育てる」ものをつくっています。安易なマニュアルをつくってマッサージをしていたら、ただ町に治療院の看板が増えただけで、社会的な価値はあまりありませんから。
スタッフにも、あなただからできるマッサージができるようになって欲しいし、社会的価値があり胸を張ってできる仕事にしなきゃいけないと常に思っています。
こういう風に人を育てるという考え方も、Dreaming Roomと出会ってからです。
そのためには、ルールや仕組みが必要で、私は器にならなきゃいけないと強く思います。
Q8.今後の目標を教えてください。(事業展開・業界変革・社内改善など・・・)
患者さまの中で、「トリガー」という治療ジャンルを確立することですね。
安さや手軽さを売りにして、患者さまの中でも「治らないのがあたりまえ」と思われている治療院も多くあります。でも、うちは「トリガーっていったら痛みが取れるところだ」って言われるくらいのところを目指しているんです。そしてそこが「トリガーというジャンルを確立」させるということだと思っています。
また、この業界では学ぶことが無くなったら、すぐに独立とか、転職とかいうことがあります。そうではなくて、このメンバーでずっと仕事をしていきたいって思ってもらえるような会社をつくっていきたいです。そのために、今よりもキャリアパスや仕組みを充実させていこうと思っています。
Q9.今後、Dreaming Roomを受講される方にメッセージをお願いします。
迷っているなら来たほうがいいです。
答えは教えてくれません。
自分の中から答えを引き出すことの出来る環境が整っています。
小池代表、ご協力ありがとうございました!