コンサルティング
昨今、ビジネスへの生成AIの活用が進む中で、中小企業や個人事業主に向けたサービスも拡大しつつあります。
Chat GPTなどの最新テクノロジーについて、及び腰になっていたり、自社にはまだ関係ないと考えたりしている経営者も多いかもしれません。
しかし、中小企業はトレンドを把握し、対応することが重要です。
新技術に踊らされないようにするためにも、適切な取り入れ方を考える必要があります。
ブレインマークスでは、生成AIを積極的に活用しています。
例えば、YouTubeチャンネルの概要欄に入れる文章をChatGPTで作成しています。
私が話している動画内容を読み込ませ、指定した文字数で要約させることで、人手で行うよりも大幅に時間を短縮することができています。
具体的に言うと、通常3時間かかる作業が30分以内で完了します。
また、文章のタイトル作成もChatGPTに依頼し、10個の提案から選ぶといった形式も取っています。
ただ、意図しない内容が上がってくることもありますが、それはこちらの指示次第。例えば「○○のポイントを3つに絞ってまとめて」など、指示を具体的にすることで、アウトプットの精度も向上します。
ですが、あくまでも生成AIが作成した素案を基に、自分たちでどのように編集を行うかが重要だと考えています。
生成AIを効果的に活用するためには、ただ楽をしようとするスタンスでは良いアウトプットにはなりません。私は、AIを人からアドバイスをもらう感覚で活用しています。
出版企画書などを作成する際にも、AIが骨子を作ってくれますが、そのまま使うわけでなく、最終的なアウトプットを出すまでに、知識の壁打ちをしてもらう感覚でAIを活用しています。
自分一人で作業していると気づかないポイントがAIの提案に含まれていることが多く、これがより良い成果物につながっています。
経営者としては、生成AIを単なる補助ツールと捉えず、協力者として活用する視点が求められます。
これにより、新たなビジネス価値を創出し、競争力を高めることができるのです。
(安東邦彦/第2回に続きます)