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2022.06.14

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今こそ「右腕人材」の育成を(第3回) 〜事業承継の入り口とは

安東 邦彦

「時間がある」と考えている社長こそ、すぐに動くべき

経営者の高齢化が進む一方、中小企業では後継者の育成が思うように進んでいない現状があります。

多くの企業にとって長年の懸案となっている「右腕人材」を育てるためには何をするべきなのか。前回のブログでは、私自身も今まさに直面し、取り組んでいることを紹介しました。

私が得意領域としているのは「PDCAを回し抜く力」「プレゼンテーション力」「情報収集力」の3つ。

右腕人材の育成に難しさを感じている多くの経営者と同じく、私の得意領域もまた、私自身の属人的なスキルであることは否めません。

後継者に受け継ぎたいと思っても、一朝一夕に伝授できるようなものではない……。候補人材にとっても、簡単に真似できるものではない……。

そうした状況のなかで堂々巡りが続き、事業承継が「重要かつ緊急な課題」となってしまっている企業をたくさん見てきました。

大切なのは、社長が持つ得意領域や特別なスキルを「会社全体の力」として移植していくことです。「引退までにはまだ時間がある」と考えている社長にこそ、すぐに動いてほしいと思っています。

特定の後継者候補だけでなく、チーム全体で

前回のブログでも紹介した通り、ブレインマークスでは通常考えられるような教育研修の範囲を超えて、社員にさまざまな外部講座へ参加してもらっています。そのために大きな予算を割いています。

それは、社外から情報収集して事業作りにつなげる経験を積んでほしいから。一朝一夕には継承しきれないスキルだからこそ、早い段階で投資を始めました。

重要なのは、こうした取り組みを特定の後継者候補だけでなく、できる限り全体で進めていくことだと思います。

もちろん最終的に後継者を選ぶ際には誰かを指名しなければならないでしょう。しかし、会社経営は1人の力だけで回るものではありません。

特に、中長期的な戦略や見通しを含めた予測可能な経営を行っていくは、次世代の社長とそれを支えるチームが一体にならなければ不可能です。

そう考えると、右腕人材の育成に10年かかると言っても、決してオーバーな表現ではないことをお分かりいただけるのではないでしょうか。

右腕人材の育成は今からでも遅くはない

社長が60〜70代になって経営を引き継げないのは、40〜50代のうちに右腕人材の育成を進められなかったからなのかもしれません。

将来的に事業承継が必要であることは分かっていても、なかなか手が付けられなかったり、何から手を付けていいのかが見えなかったり。そんな企業はとても多いはずです。

右腕人材の育成は今からでも遅くはありません。

社長が培ってきた得意領域や才能を言語化し、継承すべきものを見極め、効果的な方法で社員に伝えていく。そのために私たちブレインマークスを頼っていただきたいと思っています。

その取り組みは、予測可能な経営を進めるチーム作りへのチャレンジでもあります。今現在の会社の状態を良くすることにもつながっていくはずです。

(安東邦彦)

▼【今こそ「右腕人材」の育成を】の過去記事はこちら

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