コンサルティング
■社員が積極的に挑戦する職場とは!? 〜新年度に考えたい「職場環境」の話
桜の便りが届き始める季節となりました! 新年度を控え、社内の体制を見直している方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「成長する企業に必要な職場環境」を考えてみたいと思います。
職場環境の良し悪しは、経営者、社員の双方にとって重要な関心ごとです。「明るく、やりがいのある職場」と「毎日、会社に行きたくなくなるような職場」では、人生そのものに大きな違いが出るだけではなく、会社の業績さえ大きく左右することもあります。
ただ、職場環境と言っても、さまざまです。給与や休暇、評価の仕方など会社の制度に関わるものもあれば、上司と部下、あるいは同僚同士の人間関係や会社の文化、風土に関わるものもあります。さまざまな要素がある中で、社員にとってはどんなことが重視されているのでしょうか。
今回は、日本法規情報株式会社が行なったアンケート「職場環境の実態」からの引用です。「理想の職場」について尋ねたアンケートでは、「1位 人間関係がいい」「2位 良い同僚・上司に会える」「3位 賃金が高い」「4位 やりがいのある仕事ができる」「5位 有給がとりやすい」が上位に上がっています。
上位回答の2つが対人関係であることが印象的です。このことからも、職場環境の改善には良い人間関係が欠かせないことがわかります。良い人間関係が何を意味するかは人それぞれでしょうが、ここでは「失敗したときの周囲の対応」に焦点を当てます。
ここで大切なのは失敗の中身です。単なるケアレスミスを繰り返すのは叱責されて当然かもしれません。しかし、会社がこれまで経験したことのない分野に挑戦した結果として失敗したなら、少し話が違います。
なぜなら、成長する会社ほど変化が激しく、新たな変化やチャレンジには失敗はつきものだからです。もしも、挑戦としての結果まで咎められてしまうのなら、社員はただ失敗を恐れて、会社はいつしか前へ進むエンジンを失ってしまうかもしれません。成功の対義語は必ずしも失敗ではありません。
あなたの職場は失敗を叱責するでしょうか。それとも失敗を許すでしょうか。
データ引用:日本法規情報株式会社 法律問題意識調査レポート 「理想の職場意識調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000006827.html
◆ブレインマークスからのワンポイントアドバイス◆
失敗はだれでもしたくないものです。しかし、挑戦したことによる失敗は賞賛・評価されるとしたら…? 新たな挑戦に対して、尻込みする気持ちをそんな制度が後押ししてくれるかもしれません。制度までいかなくても、あなたの会社が考える「失敗に対する考え方」を明確にし、社内共有するだけで、認識の変わる社員は多くいるはずです。その積み重ねによって、挑戦を応援し、失敗を認め合う社内文化はできあがっていくのではないかと、私たちは考えています。