顧客の声
これまでにコンサルティングプログラムにご参加いただいたお客さまの声をお届けします! 今回は、トリガー鍼灸・整骨院(東京・大井町)代表の小池謙雅さまです。
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かつては「腕があれば、治療院は勝手に繁盛するもの」と思っていました。とにかくひたすら技術を磨く毎日です。しかし、経営者として必要な「人をマネジメントする方法」や「患者さまに響く言葉でDMを作る方法」などはまったく知りませんでした。
仕組みや制度も何もなく、本当にただお金だけが回っている状態。それに、ベクトルは経営している治療院ではなく、完全に自分に向いていましたね。
そんな状態なので、患者さまはなかなか来てくれません。それでも毎月の家賃とスタッフの給料は払わなければならないので、当時の自分はかなり焦っていました。自分の技術には自信があるのに、患者さまが来ない。プライドや考えをすべて否定されたようで、本当に苦しかったです。
当時はスタッフ間もギスギスしていて、本当に怒号が飛び交っているような状態でした。スタッフからは「何をしたら喜ばれるのかわからない。何をしたら評価されるのかわからない。それを明確に教えてください」と言われたこともあります。しかし、それにもしっかりと答えられませんでした。
そんな環境になると、自分の城であるはずの治療院なのに、外に出て1人でチラシを配っているときが一番安心するんです。「なんでこんな思いをしなければいけないんだ」とため息をついていました。
そんなときにブレインマークスさんを知り、コンサルティングプログラムの体験会に参加したんです。そこで安東さんの話を聞き、「自分が苦しんでいることとまったく同じ経験をされていたんだな」と知りました。
プログラム参加後も、自分に向いていたベクトルを修正するのには苦労しましたね。そもそも起業したときに考えていたのも「自分を豊かにしたい」ということ。そこから抜け出すのは大変でした。
このベクトルを完全に修正できたのは、卒業後しばらく経ってからです。
プログラムで学んだことをひたすら実行していくうちに、少しずつ会社が正常に回りだしました。それを見て、根拠はないんですが「もう大丈夫だ」と安心感を持てるようになりました。同時に「自分を豊かにするという思いは、もういらないな」とも。
そこから、自分が何をしなければいけないのか、自分は社会にどんな価値が提供できるのかが明確になり、立ち位置がわかったんです。
社員に対しても自分の思いを語り続けました。「社会に対して何をしなければならないのか」「こんな会社がつくりたいんだ」「だから、こんなことから始めよう」と。そして、自分の考えを変えるつもりはないことや、思いの強さも伝えました。残念ながら辞めていった人もいます。それでも残ってくれたスタッフは今では率先して協力してくれるようになっています。
今後、私たちは「時間や作業」を売るのではなく、一人ひとりが考えて施術を行う「ゴットハンドの治療家を育てる」場所になろうと決めました。スタッフにも、「あなただからできるマッサージができるようになってほしい」「社会的価値があり、胸を張ってできる仕事にしなきゃいけない」と常に言っています。今では、スタッフもそれを理解してくれていて、私の代わりに語れるようになりました。